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妻の弟の妻〜夫の姉の夫〜
第4章 必然の偶然
「あれ?お義兄さん?」
『は、華さん…。』
お義兄さんの表情は曇っている。
その目はやはり寂しそうで悲しそうで、怒りを帯びている。
「浮かない顔だね。一緒に飲む?
飲み足りなかったんだけど…ちょっと買いすぎちゃった。」
『うん。』
缶ビールで乾杯する。
『っかぁ〜うまい。』
「美味しいね〜。
夜風に当たりながら月見酒ってのもオシャレでいいね。」
『ホントそうだね。
ウチのはお酒飲まないから…いつも一人なんだ。
でも今日は美味しい酒だよ。』
「言い方がおっさんじゃん。
ていうか、さっきまで飲んでたのにね、私たち。」
『ホントそうだよ。この酒飲みめ。』
「お互い様。」
シンクロするようにビールを流し込む。
炭酸の喉越しと程よい苦味。
お義兄さんは煙草に火をつけ、また深く吸った。
…その横顔…カッコいい。好き。
あの煙草の苦味があったとしても、その横顔と唇は美味しそうだった。
「お義兄さんってさ、煙草似合うよね。
男の人が煙草にカッコよさを感じて吸ってみたくなる気持ち、お義兄さん見て初めて分かった。様になってるもん。」
『褒められてる…のか?なんかオッサンって言われてる気しかしないな。ま、オッサンの入り口にいるのは事実だけど…職場ではまだ若手扱いだよ。』
「若手ねぇ〜、ふふっ。すぐ動揺して照れる所は若手どころか高校生みたいだけど?」
私はお義兄さんの太ももをさすりながら目を見た。
目が合う。
お義兄さんの目は少しトロンとしていて赤みがさしている。
いいなぁ…お義姉さんは。
こんなにカッコよくて可愛い人を独り占めして。
でも、野放しにしてるから…ちゃんと可愛がってあげないから、こうやって蜜を求めてフラフラ外に行っちゃうんだよ。
私の華の蜜で絡め取って奪っちゃうから。
『は、華さん…。』
お義兄さんの表情は曇っている。
その目はやはり寂しそうで悲しそうで、怒りを帯びている。
「浮かない顔だね。一緒に飲む?
飲み足りなかったんだけど…ちょっと買いすぎちゃった。」
『うん。』
缶ビールで乾杯する。
『っかぁ〜うまい。』
「美味しいね〜。
夜風に当たりながら月見酒ってのもオシャレでいいね。」
『ホントそうだね。
ウチのはお酒飲まないから…いつも一人なんだ。
でも今日は美味しい酒だよ。』
「言い方がおっさんじゃん。
ていうか、さっきまで飲んでたのにね、私たち。」
『ホントそうだよ。この酒飲みめ。』
「お互い様。」
シンクロするようにビールを流し込む。
炭酸の喉越しと程よい苦味。
お義兄さんは煙草に火をつけ、また深く吸った。
…その横顔…カッコいい。好き。
あの煙草の苦味があったとしても、その横顔と唇は美味しそうだった。
「お義兄さんってさ、煙草似合うよね。
男の人が煙草にカッコよさを感じて吸ってみたくなる気持ち、お義兄さん見て初めて分かった。様になってるもん。」
『褒められてる…のか?なんかオッサンって言われてる気しかしないな。ま、オッサンの入り口にいるのは事実だけど…職場ではまだ若手扱いだよ。』
「若手ねぇ〜、ふふっ。すぐ動揺して照れる所は若手どころか高校生みたいだけど?」
私はお義兄さんの太ももをさすりながら目を見た。
目が合う。
お義兄さんの目は少しトロンとしていて赤みがさしている。
いいなぁ…お義姉さんは。
こんなにカッコよくて可愛い人を独り占めして。
でも、野放しにしてるから…ちゃんと可愛がってあげないから、こうやって蜜を求めてフラフラ外に行っちゃうんだよ。
私の華の蜜で絡め取って奪っちゃうから。