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妻の弟の妻〜夫の姉の夫〜
第6章 狂う歯車と動く歯車
プルルル…プルルル
『……もしもし。』
「あっきー今どこ?」
『ちょうど公園の近く。』
「……見つけた。」
携帯を耳に当てていたあっきー。
街灯と月明かりに照らされた顔はすごく悲しそうで、怒りに満ちていて、それでいて壊れそうなくらいに弱々しかった。
「…ど、どうしたの?」
『…ちょっね…疲れちゃったよ。』
喧嘩しただけならここまで弱々しくならないんじゃないか…きっと我慢していた何かが弾けてしまったんだ…。
私があっきーを癒してあげたい…。
私はあっきーの手を取り、指を絡めた。
「…私…友達の家に泊まる事になってるの。いこ?」
『…あ、あぁ。』
…もう止まらないよ。あなた。お義姉さん。
あなたたちを裏切ります。完全に。
一番悪いのは私です。
だけどその原因はあなたたちにもあるの。
お義姉さん。あなたはあっきーから愛されて当然だと思っていない?
あなたはその愛に応えているの?
私はお義姉さんがあっきーの愛に応えているとは思えない。じゃなきゃあっきーはこんなに悲しい顔をしないはずだよ?
愛すべき人を奪われる苦しみと…自分のことを愛してくれているはずの人から突き放される苦しみを…味わうといい。
私は最低なズルい女。
あっきーの傷ついた心に溶け込むように侵食していく。
最低なこと。そんなの分かってる。
でも…もう抑えられないの。
『……もしもし。』
「あっきー今どこ?」
『ちょうど公園の近く。』
「……見つけた。」
携帯を耳に当てていたあっきー。
街灯と月明かりに照らされた顔はすごく悲しそうで、怒りに満ちていて、それでいて壊れそうなくらいに弱々しかった。
「…ど、どうしたの?」
『…ちょっね…疲れちゃったよ。』
喧嘩しただけならここまで弱々しくならないんじゃないか…きっと我慢していた何かが弾けてしまったんだ…。
私があっきーを癒してあげたい…。
私はあっきーの手を取り、指を絡めた。
「…私…友達の家に泊まる事になってるの。いこ?」
『…あ、あぁ。』
…もう止まらないよ。あなた。お義姉さん。
あなたたちを裏切ります。完全に。
一番悪いのは私です。
だけどその原因はあなたたちにもあるの。
お義姉さん。あなたはあっきーから愛されて当然だと思っていない?
あなたはその愛に応えているの?
私はお義姉さんがあっきーの愛に応えているとは思えない。じゃなきゃあっきーはこんなに悲しい顔をしないはずだよ?
愛すべき人を奪われる苦しみと…自分のことを愛してくれているはずの人から突き放される苦しみを…味わうといい。
私は最低なズルい女。
あっきーの傷ついた心に溶け込むように侵食していく。
最低なこと。そんなの分かってる。
でも…もう抑えられないの。