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妻の弟の妻〜夫の姉の夫〜
第6章 狂う歯車と動く歯車
『むぐっ!』

あっきーは少し抵抗して胸から顔を離そうとした。
ダメ。あなただって甘えていいの。

「…頑張らなくていいの。そんなに無理しなくていいの。」

あっきーの動きがぴたっと止まった。

「私なんて…真逆だよ。
ウチの旦那なんて…頼んだってしてくれない。

お義姉さんが羨ましい。
そんなに尽くしてもらえて…愛してもらえて…そのうえ求めてもらえるだなんて…羨ましくてたまらない。」

あっきーは少し震えているように感じた。
「あっきーだって休んでいい。そんなに他人のことばっかり優先しなくていいの。
じゃなきゃ疲れて…あっきー自身が壊れちゃうよ?」

『…っ。』





この感じ…泣きたいのを堪えているんだろうか…。




私は一度あっきーを解放した。
顔を上げたあっきーの顔からは悲しさが消えていない。



そりゃそうだよね。
私はお義姉さんじゃない。
どうあってもあっきーが一番愛しているのはお義姉さんなんだから…。

でも今は…今だけは渡さない。
今だけ、あっきーは私のもの。



私はブラジャーだけを外しながらあっきーに語りかけた。

「…男の人だって…泣いていいの。
辛い時は…思いっきり泣いた方がすっきりするよ?
私が抱きしめて…包み込んであげる。」

ノーブラになった私は上着をたくし上げ、あっきーを誘った。
「ほら…おいで?あっきー。」














あっきーは吸い込まれるように私の胸に顔を埋め、私は上着を被せてあっきーを包み込んだ。
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