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第1章 夫婦生活

明彦は悶々としながらも眠りにつこうとしたが、呼び出し対応もない休日に家事を頑張り、夜は久々に妻とのセックスを楽しみたかった期待を裏切られた気がして、虚無感に打ちひしがれていた。

せっかく頑張ったのに…もう少し妻からの愛情表現があってもいいのではいか。
それなのに妻の口から出る言葉は嫌味と文句ばかり…。

もう妻は私という男に興味がないのだろうか。
もともと妻は性欲が旺盛なわけではなかったが、もう最後にセックスしたのはいつだか思い出せない程していない。

くそっ。
いっそ浮気でもしてやろうか。

いや、そんな勇気はない。
そんな事をすれば終わりだ。
可愛い子どもたちと離れるのは嫌だ。