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妻の弟の妻〜夫の姉の夫〜
第1章 夫婦生活
明彦は身体を起こして立ち上がった。
あずさは特に何も言わない。
…俺がどんな気持ちになっているのか考えようともしないのだろう。
ここにいても悶々としてイライラするだけだ。
明彦は夜風にあたるために外へ出た。
散歩しながら煙草に火を付け、ゆっくりと大きく肺へと吸い込み、深くゆっくりと吐き出した。
明彦はヘビースモーカーではないし、家では吸わない。
だが、深呼吸しながら排出される煙草の煙と一緒に胸の中のつかえも幾分か排出されていく気がして、今はどうしても煙草が欲しかった。
歩き煙草は今のご時世褒められたものではないが、今だけは。
煙草を吸いながら散歩し、家の近くの公園へと来た。
街頭の下に誰か座っているようだ。
こんな時間に誰だろう。
俺には関係ない事だが、挨拶も何もせず素通りするのも気が引けた。
『こんばんは。』
「あ、こ、こんばんは。あれ…お義兄さん?」
聞いた事がある女性の声だ。
…お義兄さん?あっ…
「あ、華さんか。誰か分かんなかった。」
声の主は妻の弟の妻、つまりは義理の妹にあたる山下華という女性だった。
あずさは特に何も言わない。
…俺がどんな気持ちになっているのか考えようともしないのだろう。
ここにいても悶々としてイライラするだけだ。
明彦は夜風にあたるために外へ出た。
散歩しながら煙草に火を付け、ゆっくりと大きく肺へと吸い込み、深くゆっくりと吐き出した。
明彦はヘビースモーカーではないし、家では吸わない。
だが、深呼吸しながら排出される煙草の煙と一緒に胸の中のつかえも幾分か排出されていく気がして、今はどうしても煙草が欲しかった。
歩き煙草は今のご時世褒められたものではないが、今だけは。
煙草を吸いながら散歩し、家の近くの公園へと来た。
街頭の下に誰か座っているようだ。
こんな時間に誰だろう。
俺には関係ない事だが、挨拶も何もせず素通りするのも気が引けた。
『こんばんは。』
「あ、こ、こんばんは。あれ…お義兄さん?」
聞いた事がある女性の声だ。
…お義兄さん?あっ…
「あ、華さんか。誰か分かんなかった。」
声の主は妻の弟の妻、つまりは義理の妹にあたる山下華という女性だった。