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芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕
第4章 当主後継者 慶一

「ご主人様、急にまたシンガポールにご出張されて、わずか3日でとんぼ返りではお疲れかと存じまして、今夜のご寝室はいかがされるかお伺いに来ただけですのに。・・・いきなりこんなことで驚きましたが、嬉しゅうございました。」
「心配事があって急に行ったんだけど、向こうで思いがけないような良い話があってね。すっかり安心して、身も心も軽くなったなとリラックスしていたところに、ちょうど涼子さんが入ってきたのでね。お蔭で、一段と力が湧いてきた気がするよ。」
「それは良うございました。この後はいかがされますか。」
「1時間ほど後に、有香さんをよこしてくれますか。その前に、涼子さんにお話したいことがあるんですよ。横に座りませんか。」 涼子は「かしこまりました。」 と返事して、書斎机のインタホンで有香に連絡してから、ソファーの端に浅く腰掛けた。
「涼子さんは、そういうところが18の頃から変わりませんね。こちらへ来なさい。」 陽一は涼子の手を引いて隣に深く座らせ、腰に手を回して話し始めた。

