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ホップステップ
第5章 よっ(  ̄ー ̄)ノ幸子
「で、誰のトラパン?」

誠が帰ると松下が詰め寄る

「教えない。」

「もう家に呼んだのか。」

「悪い?」

その時看護師が検温に来る
幸子は自分のベッドに戻った

色々あったせいかなかなか寝付けない

「まっつん起きてる?」

「ん~?」

松下も眠れないようだ

「ベッドが硬いな。」

「確かにね。」

「昔ホテルいったときも硬かったよね。」

「よく覚えてるね。」

「あー骨折してなければ抱けるのに。」

「ここはさすがに駄目でしょ。」

「他なら良かった?」
 
顔が見えないからか冗談で言っているのか本気かわからない

「俺さ、道路に倒れてた時、意識が遠のいていってさ。もう死ぬかもって思ったんだ。だけど隣に吉村が倒れてるの見てさ、お前となら死んでも良いって思った。」

「死んだらエッチできないよ~。」

「死んでもするよ。あの世でもお前としたい。」

幸子は複雑な気分だった

「放っておけないんだよ。お前が泣いてるところ見たくない。」

「ありがとう。あたしもまっつんとなら入院も悪くないや。」

松下がカーテンを開ける

「こっち来いよ。」

幸子は松下のベッドに行く
断る理由はもはやなかった


松下の隣に横たわる
これは不倫なのだろうか
今はどんなに考えても答えが出ない
幸子はうとうとする

「誠くんて三原さんに似てるね。雰囲気とか。」

「一緒にしないでよ。」

幸子は松下の手を握る
松下も握り返す
そのまま眠りについた
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