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ホップステップ
第9章 愛しのマサキ
「でさあ、部長のやつがうっさくてさあ。」

もうハイボール何杯目だろう
新人の頃同期で良く来た店
松下は独身時代の話を延々とする

「俺、吉村よりは早く結婚すると思う。」

実際そうだったよ
幸子は心で唱える
松下をどうやって家に連れて帰るかを考えていた

「吉村、誠君のこと大事にしろよ。もう俺なんかとホテルいっちゃ駄目だかんな。」

あ、また昔の話だ
そうか
まっつんはその頃の記憶しかないのか
幸子は記憶を訂正したかったが、下手に話を遮ると怒りそうで止めておいた

「なんかさ、ある日会社行ったら急に課長になってたよ。吉村も居ないし。転生したの俺?」

「まっつん、飲み過ぎだよ。もう帰ろう。」

「俺ってどこにすんでんだ?」

駄目だ
正論は効かない

幸子はお会計を済ませて松下の肩を担ぐ


外に出たものの、、
松下は泥酔状態だった
ホテルに行こうにも金曜の夜はきっと満杯なはず

その時だった

三原が先程の女性と飲み屋から出てくるのが見える
そのまま夜の街へと消えていった
確かあちら方面はラブホ街だ
今の幸子には微塵も関係ないが
古傷が痛む

このまままっつんと、、
あらぬことを考えるが
妻との約束もある

幸子は迷った挙げ句妻に電話をかけて今の状況を話す

「松下は幸子さんを覚えているんですか?」

「ええ。といっても、独身時代の記憶までみたいですが。昔の話を延々としてます。」

「そうですか。。あのぉ、幸子さんさえ迷惑じゃなければ、幸子さんの所に泊めてやって貰えないですか?」

「でも、、。」

「主人もその方が幸せなんじゃないかしら。」

「えっ、、。」

「幸子さん、主人を笑顔にしてやってください。笑顔が戻ったら、またこちらに返してもらえたら、、。」



幸子は久々に自宅に帰ってくる
松下を自分のベッドに寝かせて背広を脱がしてやった
口を開けて寝ている

彰に今日は帰らない、と電話をかける

「あたしのベッドでまっつんが寝てる。」

「看護だと思えばいいさ。」

彰に背中を押される

「俺も行こうかそっち。」

「うん。。何かあったら呼ぶから。」

「無理すんなよ。急に思い出して混乱することもあるからな。」

彰が頼もしい
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