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第2章 仕事の決まり

「社長が決めたんだから。仕方ないだろ。」

私は社長をチラッと見た。

自分で社内恋愛禁止にしておいて、私と付き合うなんて。

なんて社長だ⁉

「会社の決まり事だからね。守ってよ。」

「はーい。」

既に社長と恋愛している私には、関係ない事だからね。

でも、社内で社長を見つめる事は、止めないと。


「三門さんは、彼女いるんですか？」

「いるよ。」

何気に聞いたけど、三門さんニコニコしている。

「以前にここでバイトしていた子。辞めるって言うから、付き合おうって言ったんだ。内緒だよ。」

「ははは。」

結局、この狭い会社の中で、皆恋愛してんじゃん！

私はそっとため息をつくと、窓の外を見た。