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私じゃなくても
第1章 隣の部屋

するとワンちゃんは

「あ、あとは一人で大丈夫です」

と、俺からバックを取り戻そうと
手を伸ばした。

実は
重そうなバックはさほど重くない。
まぁ、女の人なら
重いかも知れへんけど
なんで重そうやと思うたのか
その訳はおそらく
ワンちゃんが背が低いからや。
今、落ち着いてワンちゃんと並んで喋ってみると
ワンちゃんはかなり小柄。
せやから
千華ちゃん抱いて荷物持ってたら
なんや余計に
大変そうに見えんねんな…。

「ええから。
そんなことより早よう
千華ちゃん見てもらわんと」

「あ、は、はい」

それから俺は
薬局で薬をもらうまで
荷物持ちと化した。

病院には
まだ歩くことのできへん赤ちゃんや
言うこときかへん子供を何人も連れてる
お母さんもおって
ほんま大変そうやった。
お金を払うだけでも
簡単やない。
それをみんな一人でやってるとか
女の人はすごいな…。

あ、千華ちゃんの病気は
大した事なくて
熱もすぐに下がるやろう
と言うことやった。

というわけで
今は帰りの車の中。

車に乗ると千華ちゃんは静かや。
赤ちゃんあるあるなのか
よう寝てて
せやからか
ワンちゃんも静かで……
え?あ、ワンちゃんも……寝てる…

バックミラーを覗くと
後部座席のワンちゃんは
いつの間にか
ウトウトと
居眠りを始めていた。

ほっとしたんやろな…それに
寝不足やったんかも知れへん。
ほんま
大変やな。
子育てには休みなしやから。

それにしても…
ワンちゃんて何歳なんやろ。
奥村さんは35歳くらいやから
30歳はこえてる?
いやいやいや
もっと若いやろ。
ワンちゃんベビーフェイスやし
肌も若々しいもんなぁ。

あ、もうそろそろ
着いてまう。

運転しながら
こっそり
ワンちゃんを観察してたのに。

まぁ、しゃあないか。

「さ、着いたで」

「え?!あ、はい。
やだ、すみません、私」

「えーねん、疲れたやろ?
もうちょっと遠回りした方がよかったかもなぁ。
これからまた大変なんやから」


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