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ハーレムに咲く華達
第1章 アマリア
「アマリアを正妻にすればいい。」

「アマリアは、領主の娘だ。地位は低い。皇太子妃にそぐわない。」

何かが崩れ落ちた。

「嫌だ。だったら、皇太子などにならない!」

「我儘を言うな!」

「一生、アマリア一人だ。」

はぁーっと、皇帝はため息をつく。

「アマリアを溺愛するあまり、自分を見失ってしまったか。」

「俺は正気だ。」

「アマリアを側に置くのは自由だ。だが、次期皇后には、それなりの地位が必要なのだ。」

見ると、ハブリエル様は泣いている。

「皇后の血筋が入っている皇子が産まれれば、それでいい。ハーレムに何人来ようと、アマリアだけ溺愛すればいいではないか。」

私とハブリエル様は、項垂れるしかなかった。
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