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ハーレムに咲く華達
第4章 フロリーナ
「ハンナか?」

暗闇の中で、誰かがベッドにいる。

きっと皇帝だ。

「フロリーナでございます。皇帝。」

「……ハンナを連れて来いと言ったはずだが?」

すると使用人が、経緯を皇帝に説明した。

「ほう。一言この私に言いたい事がある?聞こうか。」

私は一歩前に出た。

「……お姉様は、皇帝のハーレムに入るのを、とても嫌がっています。見て居られません。どうか、ご勘弁下さい。」

「姫は、戦利品だ。戦利品をハーレムに入れるのは、皇帝の勝利の証だ。」

「でも……お姉様はまだ18歳です。皇帝のハーレムに入るのは、酷すぎます。」

すると、ジロッと皇帝に睨まれた。

「では、おまえが私のハーレムに入るか?」
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