この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
エイコー五霞餅ぷらざ
第1章 1
予想通り、彼女達は私に嫌味を言い始めた。……なんであんたがモテてるの? ふざけないでよ! そんな言葉を浴びせられた。どうしてそんなこと言われないといけないのだろうか。そしてその言葉を言った女の子はこう続けた。
――こんなブスのどこがいいのかなぁ~。ねえ、教えてくれない? その子の言葉を聞いた瞬間、私の心の中で何かが壊れていく音が聞こえてきた気がした。
そこから先のことはあまり覚えていなかった。いつの間にか私は家に帰っていた。どうやって帰ったのかすら記憶に残っていない。
ただ言えることは、私はあの日から変わったということだ。
次の日になっても雨は止まずに降り続いていた。昨日の一件のせいで憂鬱になりながらも、今日はいつもより早く登校することにした。教室に入って自分の席に向かう。机の上には何も書かれてはいなかった。それを見た私は安心して腰かけた。しかしそれも束の間のことだった。
私の後ろからクスクスと笑い声が聞こえる。振り返るとそこには一人の女生徒が立っていた。彼女はニヤリと笑みを浮かべながら私に話しかけてくる。――おはよ、真宮さん。昨日は災難だったね。
その言葉で私は全てを察した。彼女の名前は西園玲奈。クラスの中でも目立つグループのリーダー格の子だ。
そして彼女がこのグループのリーダーだということも知っていた。
――おはよう、西園さん。――あれれ、なんか元気がないんじゃない? どうかした? そう言って再び口元に手を当てて笑う。その表情はとても楽しそうだ。おそらく私を困らせて楽しんでいるのだろう。だけどここで怒ってしまえば相手の思う壺だ。感情を抑えて冷静に対応することにする。――別になんでもないわ。――ふーん、そうなんだ。――えぇ、だから気にしないでちょうだい。
私は笑顔を作って答える。――へぇ、そうなんだ。まあ、無理にとは言わないけどさ、できれば私に本当のことを言ってほしいなぁ。相変わらずニヤニヤしながら私に近づいてくる。私は何も答えずに窓の外を眺めることにした。
――ねぇ、ちょっと無視するって酷くない? 私はあなたの味方だよ。もしよかったら話を聞くからさ、遠慮なく相談してみてよ。
「あれ、入学以来ずっと気になってるんだけど、誰も何とも思わないのね。何なのあの異常物体。よくあんな怪物体と共存できるね。みんなどうして平気でいられるの?」
/14ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ