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エイコー五霞餅ぷらざ
第1章 1

予想通り、彼女達は私に嫌味を言い始めた。……なんであんたがモテてるの? ふざけないでよ! そんな言葉を浴びせられた。どうしてそんなこと言われないといけないのだろうか。そしてその言葉を言った女の子はこう続けた。
――こんなブスのどこがいいのかなぁ~。ねえ、教えてくれない? その子の言葉を聞いた瞬間、私の心の中で何かが壊れていく音が聞こえてきた気がした。
そこから先のことはあまり覚えていなかった。いつの間にか私は家に帰っていた。どうやって帰ったのかすら記憶に残っていない。
ただ言えることは、私はあの日から変わったということだ。
次の日になっても雨は止まずに降り続いていた。昨日の一件のせいで憂鬱になりながらも、今日はいつもより早く登校することにした。教室に入って自分の席に向かう。机の上には何も書かれてはいなかった。それを見た私は安心して腰かけた。しかしそれも束の間のことだった。
私の後ろからクスクスと笑い声が聞こえる。振り返るとそこには一人の女生徒が立っていた。彼女はニヤリと笑みを浮かべながら私に話しかけてくる。――おはよ、真宮さん。昨日は災難だったね。
その言葉で私は全てを察した。彼女の名前は西園玲奈。クラスの中でも目立つグループのリーダー格の子だ。
そして彼女がこのグループのリーダーだということも知っていた。
――おはよう、西園さん。――あれれ、なんか元気がないんじゃない? どうかした? そう言って再び口元に手を当てて笑う。その表情はとても楽しそうだ。おそらく私を困らせて楽しんでいるのだろう。だけどここで怒ってしまえば相手の思う壺だ。感情を抑えて冷静に対応することにする。――別になんでもないわ。――ふーん、そうなんだ。――えぇ、だから気にしないでちょうだい。
私は笑顔を作って答える。――へぇ、そうなんだ。まあ、無理にとは言わないけどさ、できれば私に本当のことを言ってほしいなぁ。相変わらずニヤニヤしながら私に近づいてくる。私は何も答えずに窓の外を眺めることにした。
――ねぇ、ちょっと無視するって酷くない? 私はあなたの味方だよ。もしよかったら話を聞くからさ、遠慮なく相談してみてよ。
「あれ、入学以来ずっと気になってるんだけど、誰も何とも思わないのね。何なのあの異常物体。よくあんな怪物体と共存できるね。みんなどうして平気でいられるの?」
――こんなブスのどこがいいのかなぁ~。ねえ、教えてくれない? その子の言葉を聞いた瞬間、私の心の中で何かが壊れていく音が聞こえてきた気がした。
そこから先のことはあまり覚えていなかった。いつの間にか私は家に帰っていた。どうやって帰ったのかすら記憶に残っていない。
ただ言えることは、私はあの日から変わったということだ。
次の日になっても雨は止まずに降り続いていた。昨日の一件のせいで憂鬱になりながらも、今日はいつもより早く登校することにした。教室に入って自分の席に向かう。机の上には何も書かれてはいなかった。それを見た私は安心して腰かけた。しかしそれも束の間のことだった。
私の後ろからクスクスと笑い声が聞こえる。振り返るとそこには一人の女生徒が立っていた。彼女はニヤリと笑みを浮かべながら私に話しかけてくる。――おはよ、真宮さん。昨日は災難だったね。
その言葉で私は全てを察した。彼女の名前は西園玲奈。クラスの中でも目立つグループのリーダー格の子だ。
そして彼女がこのグループのリーダーだということも知っていた。
――おはよう、西園さん。――あれれ、なんか元気がないんじゃない? どうかした? そう言って再び口元に手を当てて笑う。その表情はとても楽しそうだ。おそらく私を困らせて楽しんでいるのだろう。だけどここで怒ってしまえば相手の思う壺だ。感情を抑えて冷静に対応することにする。――別になんでもないわ。――ふーん、そうなんだ。――えぇ、だから気にしないでちょうだい。
私は笑顔を作って答える。――へぇ、そうなんだ。まあ、無理にとは言わないけどさ、できれば私に本当のことを言ってほしいなぁ。相変わらずニヤニヤしながら私に近づいてくる。私は何も答えずに窓の外を眺めることにした。
――ねぇ、ちょっと無視するって酷くない? 私はあなたの味方だよ。もしよかったら話を聞くからさ、遠慮なく相談してみてよ。
「あれ、入学以来ずっと気になってるんだけど、誰も何とも思わないのね。何なのあの異常物体。よくあんな怪物体と共存できるね。みんなどうして平気でいられるの?」

