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エイコー五霞餅ぷらざ
第1章 1
思い切って聞いてみた。ねぇ「エイコー五霞餅ぷらざ」。貴方はどうしてそんな恰好をしているの。誰かに命令されたの。それともいじめかしら。私は「エイコー五霞餅ぷらざ」がどんな答えを出すか興味津々で待っていた。しかし返ってきた言葉は予想外のものだった。
――これは罰ゲームだ。
――罰ゲーム? 誰に対して?
――お前たち地球人に対する、だ。
――私たちへの罰ゲーム? でもどうしてそんなことをするの。
――お前たちは我々を迫害し続けてきた。
――迫害? どうしてそうなっちゃうのかなぁ。私、わかんないや。
――わからないだと!? ふざけるな!
――ふざけてなんかいないよ。本気だよ。
――では聞こう。なぜ我々の母星は滅びなければならなかったのだ。
――えっと、確か核戦争だったよね。
――そうだ。我々は放射能で汚染され、環境が破壊され、文明が崩壊した。
――それで、絶滅寸前になったんだよね。
――違う!お前たちが信号を送ったからだ。我々は他の文明を知らず孤独ながらも平和に暮らしていた。ところが好奇心旺盛な、いや自意識過剰と言おうか、そういう身勝手なお前たちが能動的異星人探索《アクティブ・セチ》と称して宇宙にメッセージをばら撒いた。その結果、我々は地球人という異星人の存在を知る事になり震え上がった。我々は紛糾した。地球人は敵か味方か。議論は社会を分断し平和派と武闘派に分かれた。武闘派は「異なる文明同士の接触は衝突しか生まない。地球人の襲来に備えて軍備増強するべきだ」という極論を唱え、平和派を「平和ボケした敗北主義者」と罵った。そして平和派狩りを始めた。こうなったら不本意ながら武器を持って自衛するしかない。こうして我々の星で核戦争が勃発したのだ。
すべてはお前たち地球人が悪い。お前たちが自己アピールなどしなかったら我々と出会う事もなかったのだ。反省しろ。――ちょっと待って。私がメッセージを出したわけじゃないよ。
――いいや、お前が出したのだ。
――どうしてわかるの。
――わかるさ。お前は私と同じ匂いがする。お前は地球に生まれた人間ではない。
――え、どうしてそれを……。
お前は海の臭いを出している。血の臭いだ。
―えっ、まさか生理のこと?
そうだ。我々の祖先もお前も同じ星の海で生まれた。どうして裏切ったのだ。――ごめんなさい。もう二度としないから許して。
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