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エイコー五霞餅ぷらざ
第1章 1
――嘘をつくな。お前は同じ過ちを繰り返す。
――そんなことないよ。
――信じて欲しかったら、お前の正体を教えろ。
――それは言えない。まだ秘密なんだ。
――ならば信用できない。――わかった。じゃあ、こういうのはどうかしら。
――何だ。
――私と貴方で勝負をするの。勝った方が相手の言うことを何でも聞くの。
――面白い。乗ろうじゃないか。
――決まりね。ルールを説明するわ。まず私たちはこの学校をスタート地点とする。そして海沿いの道を歩いていくの。距離はざっと20キロくらい。海沿いだから雨が降っても安心よ。途中でいろんな怪物体が現れるけど、それを倒していくの。もちろん道の途中に怪物体が現れない場所もあるから、そこを避けて進むの。怪物体は怪物体を呼ぶから、そのたびに退治しないとどんどん増えていくわ。怪物体の数は全部で3体。それが0時になったらゴール地点に集まるの。そこで最後の戦いが始まるの。もし2人とも無事なら私たちの勝ち。どちらかが死ぬかギブアップしたら私の負け。どう、簡単でしょ。
――いいだろう。それでいこう。
――ふふん。そうこなくちゃ面白くないものね。
――では始めるぞ。
――おっけー。
「エイコー五霞餅ぷらざ」
が石廊崎灯台にへばりついたまま動き始めた。
私は灯台の根元でじっと待つことにした。灯台がゆっくり回転している。「エイコー五霞餅ぷらざ」が灯台を根っこにして回っている。やがて巨人は灯台を引きずりながら太平洋へと進み始めた。私は巨人が遠く離れるのを待って行動を開始した。岬の突端に向かって走る。灯台が海面に映っている。私はその下を走り抜けた。そして振り返ると巨人は遥か沖合まで移動していた。
岬を降りて砂浜に足を踏み入れる。砂地が波に洗われている。私は水際に沿って歩き始めた。「エイコー五霞餅ぷらざ」はまだ遠い。波打ち際に何か落ちている。近づいてみると、それは人間の頭蓋骨だった。拾い上げて顔を確認する。若い女だ。顔つきや服装から見て日本人らしい。
――ねぇ、誰かいない? 返事がない。私の声が聞こえなかったのか。もう一度呼び出す。しかし誰も来ない。仕方ないので先へ進む。
エイコー五霞餅ぷらざ が灯台を放り投げてきた。
危ない。間一髪で避ける。灯台は背後の海に落ちていった。「エイコー五霞餅ぷらざ」
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