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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第3章 家庭教師
近所の国立大学に通う冨田加奈子は美人でスタイルも良く、その上、頭も良く教え方も丁寧で評判の家庭教師であった。アルバイトで家庭教師をしているが、教え子になりたがる高校生が後を絶たない。しかし、そのきれいな容姿から男子学生とはトラブルになりやすいので、女子高生しか受け持たない。

そんな加奈子は今日は狩野孝宏の家に来ていた。

狩野孝宏の親と加奈子の親が近所友達なのをきっかけで教えることになった。加奈子自身、孝宏が小さい頃には遊んであげた仲だ。しかし、孝宏が成長するに連れ、疎遠になっていた。孝宏が大学受験することになると加奈子に声がかかった。親同士の付き合いを無碍にするわけもいかず、了承した加奈子はここ数ヶ月、週2回のペースで孝宏の家を訪れている。

「孝宏君、ここ間違ってる。ここはね…。」

「はい。わかりました。」

現在の孝宏はどちらかと言うと大人しく、何を考えているかわかりにくいので、加奈子は少し苦手に感じていた。
ただ受け答えはきちんとしてくれるし、孝宏の母親も時折顔を出してくれ、今のところ特に問題はなかった。

その日も30分ほど学習を進め、ちょうど問題を解き終わったタイミングで孝宏が加奈子に声をかける。

「先生。飲み物取って来ていいですか?先生の分もあると思いますが…。母が持って来るはずなんですが…。」

そういえばいつもなら部屋に案内され、すぐに孝宏の母親が持って来てくれるが、今日は来ない。

「わかったわ。どうぞ。ありがとうね。」

「いいえ。」

孝宏は短く答え、自分の部屋を出て、1階のリビングへと降りていく。それを見送った加奈子は携帯を取り出し、ラインをチェックするが、お目当ての人物からは何も連絡は来ていなかった。

『良二さん、今週も忙しいのかな…。』

加奈子には5歳年上の社会人の彼氏がいる。サークルの先輩で有名企業に就職し働いている。仕事が忙しくたまにしか会えない。2週に1回くらい泊まりで会う時間を作ってもらっていたが、だんだんそれも怪しくなってきている。疲れているのか、夜の行為もおざなりになりつつある。加奈子は明らかに要求不満を抱え、満たされない日々を送っていた。

そんなことを考えているとガチャっと音がして、孝宏が戻ってくる。手にはお盆に載せられたジュースを持っているが、孝宏が困った顔をしているので、加奈子は何かあったのか問う。
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