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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第31章 ○ーバーイーツ 自転車宅配
「ハァッハァッ。急がないと間に合わないかな…。」
間宮莉美(まみや りみ)は自転車を漕ぐスピードを上げる。ロードバイクに乗った莉美は背中に四角い特徴的なバッグが背負っている。自転車のハンドル付近には携帯が地図を映している。
莉美は大学生でアルバイトとして自転車での配達員をしている。もともと莉美は自転車が好きでかなり高めのロードバイクを購入していたので、このデリバリーシステムが流行り出した時、いち早く乗って、そこそこ稼げていた。
きちんとヘルメットとサングラスを付け、サイクリング用のジャージに、下はスパッツを履いていて、いかにも本格的な雰囲気を出している。
莉美は夕方の道を駆け抜ける。配達予定時間に遅れそうなのだ。このデリバリーのアルバイトは信頼がものを言う。莉美は急ぎ配達場所へと向かう。
着いたのはそこそこ高級感のあるマンション。オートロックのインターフォンで相手を呼び出す。
「すみません。ユーバーイーツです。お届けに参りました。」
莉美が明るく伝えると、「すぐ開けます。」と返事が返ってきて、オートロックが開く。何度も配達しているところなので、莉美は迷わずに部屋までたどり着く。
ピンポーンと部屋のインターフォンを鳴らすと、すぐにドアが開く。
「お届け物です。」
莉美は玄関で配達の商品を四角いカバンを下ろして取り出す。
「いつもありがとう。暑い中、ご苦労様。水飲む?」
お客さんの狩野という名前の男性がペットボトルを差し出してくる。まだ若いがかなり裕福な生活をしているようで、時間関係なく、在宅していて、注文頻度も多い。そして、配達員に対しても優しく、莉美だけでなく、届けに来た配達員に差し入れを渡すことも多い。
「ありがとうございます。遠慮なくいただきます。」
すでに半年間の間に何度も配達し、顔見知りに近い感覚の莉美はそれを受け取る。
「狩野さん、何のお仕事されてるんですか?在宅されてること多いですけど。」
普段なら、さっさと帰るが、莉美はその場でもらった水を飲み、配達完了のメールを本部に送りながら聞く。外は灼熱の暑さである。狩野のマンションは玄関であっても涼しく、ついつい一休みしようという思いが出てしまう。
「ん?ああ、まぁ、一応株とかをね…。」
「うわぁ…。株っ?凄いですね。羨ましいな…。」
「これはこれで大変なんだよ…。」
間宮莉美(まみや りみ)は自転車を漕ぐスピードを上げる。ロードバイクに乗った莉美は背中に四角い特徴的なバッグが背負っている。自転車のハンドル付近には携帯が地図を映している。
莉美は大学生でアルバイトとして自転車での配達員をしている。もともと莉美は自転車が好きでかなり高めのロードバイクを購入していたので、このデリバリーシステムが流行り出した時、いち早く乗って、そこそこ稼げていた。
きちんとヘルメットとサングラスを付け、サイクリング用のジャージに、下はスパッツを履いていて、いかにも本格的な雰囲気を出している。
莉美は夕方の道を駆け抜ける。配達予定時間に遅れそうなのだ。このデリバリーのアルバイトは信頼がものを言う。莉美は急ぎ配達場所へと向かう。
着いたのはそこそこ高級感のあるマンション。オートロックのインターフォンで相手を呼び出す。
「すみません。ユーバーイーツです。お届けに参りました。」
莉美が明るく伝えると、「すぐ開けます。」と返事が返ってきて、オートロックが開く。何度も配達しているところなので、莉美は迷わずに部屋までたどり着く。
ピンポーンと部屋のインターフォンを鳴らすと、すぐにドアが開く。
「お届け物です。」
莉美は玄関で配達の商品を四角いカバンを下ろして取り出す。
「いつもありがとう。暑い中、ご苦労様。水飲む?」
お客さんの狩野という名前の男性がペットボトルを差し出してくる。まだ若いがかなり裕福な生活をしているようで、時間関係なく、在宅していて、注文頻度も多い。そして、配達員に対しても優しく、莉美だけでなく、届けに来た配達員に差し入れを渡すことも多い。
「ありがとうございます。遠慮なくいただきます。」
すでに半年間の間に何度も配達し、顔見知りに近い感覚の莉美はそれを受け取る。
「狩野さん、何のお仕事されてるんですか?在宅されてること多いですけど。」
普段なら、さっさと帰るが、莉美はその場でもらった水を飲み、配達完了のメールを本部に送りながら聞く。外は灼熱の暑さである。狩野のマンションは玄関であっても涼しく、ついつい一休みしようという思いが出てしまう。
「ん?ああ、まぁ、一応株とかをね…。」
「うわぁ…。株っ?凄いですね。羨ましいな…。」
「これはこれで大変なんだよ…。」