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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第32章 肝試し
荒川郁人、加藤浩次、笹山真司の男子大学生3人と高山千恵美、中里望、張本芙美の同じく大学生の女子3人は荒川が運転する7人乗りのワンボックスカーに乗り、山奥にある廃墟と化した古めかしいホテルへと向かっていた。
加藤が車内で得意気に怪談話に花を咲かせていた。
「んで…、そのホテルを徘徊している幽霊が…。ずわわぁ…と追いかけて来たらしいよ…。」
「やだぁ…!怖っ…!ありえなくない!?」
やや、大げさな感じで反応するのは千恵美だ。金髪のギャルの雰囲気を醸し出す千恵美は、加藤というプレイボーイを気取る口の上手い男を好みにしており、2人は付き合って1年ほどになる。
「それで追いかけて来た後はどうなったんだ?」
運転している荒川がチラリとバックミラーを見ながら続きを促す。メガネをかけてクールな印象を装う荒川。実際はただの小心者でしかない。
しかし、それにコロッと騙され付き合うのが、助手席に座る望だ。黒髪ボブの清楚系だが、中身は田舎から出てきた世間知らず。彼氏が出来て調子づいている印象が否めない。今も荒川に合わせるように、無駄に首をコクコク動かしている。
1番後ろで加藤の話を聞き流しながらイチャつく2人が笹山と芙美。肉体派を自慢するようにいつもピチピチのTシャツで筋肉自慢をしている笹山。
対象的にほっそりとした印象の茶髪のロングヘアーの芙美。ニコニコしながらもさり気なく笹山の分厚い胸板を撫でる仕草は妖しげな雰囲気がある。
一癖ありそうなメンバーはキャンパス以外でもつるみ、夏休みを利用し、旅行に来ていた。その旅行中に加藤が近くに怪談話で有名な廃ホテルがあると言い出した。
それを聞いた笹山が面白がって肝試しをしようと提案する。加藤はノリノリで賛同し、荒川は2人が乗り気になった時点で反対することはなかった。
こうして、レンタカーを走らせ、噂のホテルへと車を走らせる。これが6人の運命を大きく変えることになるとは知らずに…。
「ねぇ…?まだ着かないのぉ〜?飽きちゃったぁ〜。」
笹山とイチャついていながら、不満気に芙美が言う。
「もうすぐ…。あと5分くらいで着くよ…。」
荒川がナビを見ながら返事を返す。
刻々と彼らを絶望へと誘う時間が近づいていた。
加藤が車内で得意気に怪談話に花を咲かせていた。
「んで…、そのホテルを徘徊している幽霊が…。ずわわぁ…と追いかけて来たらしいよ…。」
「やだぁ…!怖っ…!ありえなくない!?」
やや、大げさな感じで反応するのは千恵美だ。金髪のギャルの雰囲気を醸し出す千恵美は、加藤というプレイボーイを気取る口の上手い男を好みにしており、2人は付き合って1年ほどになる。
「それで追いかけて来た後はどうなったんだ?」
運転している荒川がチラリとバックミラーを見ながら続きを促す。メガネをかけてクールな印象を装う荒川。実際はただの小心者でしかない。
しかし、それにコロッと騙され付き合うのが、助手席に座る望だ。黒髪ボブの清楚系だが、中身は田舎から出てきた世間知らず。彼氏が出来て調子づいている印象が否めない。今も荒川に合わせるように、無駄に首をコクコク動かしている。
1番後ろで加藤の話を聞き流しながらイチャつく2人が笹山と芙美。肉体派を自慢するようにいつもピチピチのTシャツで筋肉自慢をしている笹山。
対象的にほっそりとした印象の茶髪のロングヘアーの芙美。ニコニコしながらもさり気なく笹山の分厚い胸板を撫でる仕草は妖しげな雰囲気がある。
一癖ありそうなメンバーはキャンパス以外でもつるみ、夏休みを利用し、旅行に来ていた。その旅行中に加藤が近くに怪談話で有名な廃ホテルがあると言い出した。
それを聞いた笹山が面白がって肝試しをしようと提案する。加藤はノリノリで賛同し、荒川は2人が乗り気になった時点で反対することはなかった。
こうして、レンタカーを走らせ、噂のホテルへと車を走らせる。これが6人の運命を大きく変えることになるとは知らずに…。
「ねぇ…?まだ着かないのぉ〜?飽きちゃったぁ〜。」
笹山とイチャついていながら、不満気に芙美が言う。
「もうすぐ…。あと5分くらいで着くよ…。」
荒川がナビを見ながら返事を返す。
刻々と彼らを絶望へと誘う時間が近づいていた。