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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第32章 肝試し
望はなんとか助かりたいと、影の意識を芙美に向けようとする。少し前まで友人関係を装っていたはずが、「こいつ」呼ばわりしている。

「やっぱりそれがあなたの本性ね…。」

芙美は呆れたように呟く。怒りより呆れのほうが強い。芙美はもう半分諦めていた。望は影の危険さを理解していない。芙美は目の前で笹山を躊躇いなくボコボコにした影に抵抗しようなど考えられなかった。

「友人を裏切るか…。俺の安寧を乱し、さらには友人まで裏切る…。許しがたい…。お前にはさらなる罰を与えねば…。」

影は嘆息し、神に赦しを請うように十字架を仰ぎ見て呟く。

「な…なんで…!?なんで…そうなるのよっ!わ…私は悪くないからっ!罰なんて…嫌よっ!帰してっ!もう私っ!帰るのっ!ぐふぅっ…!!?あ…あがぁ…あぁ…。」

泣き喚き始めた望の顔を軽く影が叩く。影にとっては軽くでも、望は強烈な衝撃で首が飛んでしまうと感じるくらいだった。頭がクラクラし、じんわりと口の中に血が広がるのを感じる。さらに遅れて頬がジンジンと痛み出す。

「ガタガタ煩いな…。じっくりといたぶるつもりだったが、気が変わった…。手荒に罰を与えねば…。」

「何をっ!?きゃああぁっ…!?い…嫌あぁっ…!」

裂かれたワンピースのスカートから露わになっていた望のショーツに影が手をかけると、無理やりビリッと引きちぎる。

望のむっちりした肉感的な下半身と、その中央に茂るもっさりとした陰毛が晒される。

望は下半身を露わにされた羞恥より、ショーツを引きちぎられた痛みに下半身を悶えさせる。

「お…お願い…。おとなしくするから…。乱暴は…。あぁっ…!?」

懇願する望を無視するように影の指が望の秘部をグリグリと弄る。そこはしっとりと湿っている。恐怖による汗と軽い失禁。そして、荒川との情事の余韻。むわりと匂いが立ち昇る。

「失禁したか…?臭えなぁ…。さっき…メガネの奴とヤッたみたいだが…まだ足りてないんじゃないか…?」

「う…うるさいっ!なんであんたにそんなことっ…!やっ!?叩かないで…。し…静かにする…しますから…。ひぐっ…。グスっ…。」

望が再び喚き始めると、影は無言で手を振り上げる。それを見て、すぐに黙る望。

そんな様子を横目に見ながら、芙美の視線は影の下半身に釘付けだった。
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