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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第32章 肝試し
影の名を狩野孝宏と言った。

狩野はたった8歳の時、両親を殺した。

酒を呷り、毎日パチンコ三昧で家庭内暴力を繰り返すヤクザな父親。
そんな父親から逃避するように子どもを放ったらかし、浮気に走る美しき母親。

どちらも嫌いだった。周りからも虐められていた狩野はたった8歳で家族と、社会と決別することを決めた。

キッチンにあった包丁で父親の隙を突き、滅多刺しにした。筋骨隆々の父親を刺すため、事前に何度も練習し、酒に酔って寝始めた時を狙う用意周到さ。

狩野は血だらけで死んでいる父親の前で平然と食事を取り、母親の帰りを待った。そして、翌朝、尋ねて来た親戚が全裸で横たわる2人の死体を発見する。

狩野はその時も普通に血塗れの部屋の中で食事していた。

この事件で警察を驚かせたのは単なる両親殺しではなかったことだ。全裸で死んでいた母親の身体を鑑定すると、凌辱された痕跡があった。

母親を殺しながらレイプした8歳の息子。生きてる間だけでなく、死体となった後も汚した痕跡すらあった。

8歳の息子は一言だけ供述した。

「2人を浄化しただけだよ…。」

そこから狩野の暴力や血に塗れた人生が始まった。

施設を出た狩野はヤクザやチンピラの組織の中に入り、若くして名を上げていく。金や女や暴力、あらゆる闇の中で狩野はその闇を浄化するために狩野は生きていた。

30代になる頃には狩野は小さな組織のトップになっていた。何十人もの女性を浄化の名の下に凌辱し、何十人もの男を暴力で浄化してきた。その過程で狩野が殺したのは十人近くになる。狩野のせいで自殺したものを入れると、その数は倍になる。

しかし、狩野はやり過ぎた。

より大きな組織に目をつけられ、自分の組織からも裏切られた。

なんとか逃げ出し、廃屋のホテルに身を隠す。

そんな時だった。身を隠すホテルに若い男女のグループが来たのは。

自分の安寧を乱し、享楽に耽る男女。それは狩野に浄化を決意させる。

こうして、6人の男女は狩野の獲物となったのだ。
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