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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第33章 残業
眞島紗耶。26歳。社会人3年目の紗耶はそっとため息をつく。チラリと壁に掛かる時計を見ると、午後21時を過ぎていた。
華金。金曜日の夜、沙耶は必死に残業を終わらせようと、頑張っていた。特に予定があるわけではない。昨年、彼氏と別れてから、独りの生活が長い。それでも沙耶が残業を早く終わらせたい原因は数個机を挟んだ向こうにあった。
いくつかの島に分かれた机。沙耶が所属する総務部の机は6個。その窓際の席で沙耶と同じく残業している狩野孝宏課長の姿があった。
今年36歳になるという狩野課長。物腰柔らかく、それでいて仕事も出来る。5人の部下をまとめる優しきリーダー。社内でも美人と評判だった女性と結婚していて、幸せな家庭を持つ。
一時期は沙耶も狩野課長に憧れていた。落ち着いた雰囲気と年相応ながらも格好良さがある。仕事が出来て、周りへの気配りも出来る。社内の女性陣からの評価も高い。
しかし、沙耶は知ってしまった。そんな狩野課長に裏の顔があることも。
2ヶ月ほど前、仕事終わりに職場近くで、食事した後に沙耶は定期を会社に忘れていることに気がついた。20数人の小さな会社。その中で会社の鍵を持っているのは課長級以上だ。
ダメ元で誰か残業していないか、会社に戻ったのだが、沙耶はそこで予想だにしなかった光景を見た。
薄暗く明りが付いた会社の中、鍵が開いていたので恐る恐る入ると、事務所の中で狩野課長と沙耶の先輩になる営業部の生田香苗がSEXしていた。
沙耶は声を出さなかった自分を褒めてやりたかった。課長のデスクの上で美しい裸体を晒して喘ぐ香苗の姿に息を飲む。
暫しの間、呆然としていた沙耶だが、ゆっくり後ずさりして会社を出た。その日は仕方なく切符を買って帰るしかなかった。
社内恋愛して結婚し、妻になった女性は沙耶と入れ替わりで辞めたと聞いた。その女性と一緒に働いていたはずの香苗と不倫しているなど、沙耶は驚きであった。
そんなことがあり、沙耶はできるだけ狩野課長を避けるようにしていた。香苗とは部署が違うため、あまり会話しなくて済むが、狩野課長は直属の上司ゆえ、話さない訳にはいかなかった。
それでも、今日のように2人きりでの残業は避けていたが、今日は沙耶のミスから発生した残業。それをカバーしてもらうために狩野も残っているので、文句も言えない。
華金。金曜日の夜、沙耶は必死に残業を終わらせようと、頑張っていた。特に予定があるわけではない。昨年、彼氏と別れてから、独りの生活が長い。それでも沙耶が残業を早く終わらせたい原因は数個机を挟んだ向こうにあった。
いくつかの島に分かれた机。沙耶が所属する総務部の机は6個。その窓際の席で沙耶と同じく残業している狩野孝宏課長の姿があった。
今年36歳になるという狩野課長。物腰柔らかく、それでいて仕事も出来る。5人の部下をまとめる優しきリーダー。社内でも美人と評判だった女性と結婚していて、幸せな家庭を持つ。
一時期は沙耶も狩野課長に憧れていた。落ち着いた雰囲気と年相応ながらも格好良さがある。仕事が出来て、周りへの気配りも出来る。社内の女性陣からの評価も高い。
しかし、沙耶は知ってしまった。そんな狩野課長に裏の顔があることも。
2ヶ月ほど前、仕事終わりに職場近くで、食事した後に沙耶は定期を会社に忘れていることに気がついた。20数人の小さな会社。その中で会社の鍵を持っているのは課長級以上だ。
ダメ元で誰か残業していないか、会社に戻ったのだが、沙耶はそこで予想だにしなかった光景を見た。
薄暗く明りが付いた会社の中、鍵が開いていたので恐る恐る入ると、事務所の中で狩野課長と沙耶の先輩になる営業部の生田香苗がSEXしていた。
沙耶は声を出さなかった自分を褒めてやりたかった。課長のデスクの上で美しい裸体を晒して喘ぐ香苗の姿に息を飲む。
暫しの間、呆然としていた沙耶だが、ゆっくり後ずさりして会社を出た。その日は仕方なく切符を買って帰るしかなかった。
社内恋愛して結婚し、妻になった女性は沙耶と入れ替わりで辞めたと聞いた。その女性と一緒に働いていたはずの香苗と不倫しているなど、沙耶は驚きであった。
そんなことがあり、沙耶はできるだけ狩野課長を避けるようにしていた。香苗とは部署が違うため、あまり会話しなくて済むが、狩野課長は直属の上司ゆえ、話さない訳にはいかなかった。
それでも、今日のように2人きりでの残業は避けていたが、今日は沙耶のミスから発生した残業。それをカバーしてもらうために狩野も残っているので、文句も言えない。