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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第39章 内見
男は静かに室内を見回す。家具が一切ない殺風景な部屋。駅近の便利な場所にある2LDK。男はそこに内見に来ていた。

狩野孝宏。30歳。IT系の会社でエンジニアとして働く狩野は引っ越しを考えていた。稼ぎは同世代よりも多く、独身の狩野はお高めの家賃の部屋でも大して気にならない。

今よりも少しグレードを上げた部屋に引っ越すことを思いつき、不動産屋を訪れ、内見に来た流れだ。

狩野は音を立てず、廊下へと繋がるドアを開ける。廊下の先にある洋室のドアへとそっと近づき、聞き耳を立てる。

部屋の中から女性の声が漏れ聞こえてくる。

「お客様がもう一軒、あのマンションのほうを見たいとおっしゃってて…。今日はこんな時間ですし…。明日の朝からはお時間あるそうなんですよ…。」

狩野が今いる部屋よりさらに高級なマンションを見たいと提案したので、上司に報告しているのだ。すでに時刻は19時前。なので、明日の朝から見れるか提案したのだ。

「明日…。そうでした…。若林先輩も休みでしたね…。どうしよう…。」

ドア越しに困惑した声が聞こえてくる。

「柏木」と名乗った不動産屋の女性。狩野がこの不動産屋を利用した理由は多分にこの女性に理由があった。今、住んでいるところの近くの不動産。時折、店前で見かける柏木は美しかった。

さらりとした黒髪が肩より下で揺れる。大きな瞳とぷるっとした唇。すっと通った鼻筋。さらにパンツスーツに包まれたその身体も魅力的だ。

ピタッとしたスーツパンツを履いてるため、形の良いお尻の形が良くわかる。太すぎず、痩せすぎず、165cmほどの背の高さも相まり、すらっとした身体つき。そして、ブラウスを盛り上げる豊かな胸。狩野の好みにがっちり嵌った。

単に何かをきっかけに仲良くなれればと考えていたくらいで、具体的な行動を起こすつもりなどはなかった。そもそも柏木に接客してもらえるかもわからなかったのだ。

しかし、運良く狩野が店に入った時、柏木と店長らしき50代の男性だけだったので、自然と柏木が狩野の前に座り、物件探しをしてくれた。

狩野が店を訪れたのが、15時すぎ。そこから1軒見たあとの2軒目。予定では3軒見る予定だったが、狩野は物件を隅々確認しないと気がすまない性格で時間がかかった。

しかし、柏木は嫌な顔1つせず、明るく丁寧な接客をしてくれる。ますます柏木に惚れ込む狩野。
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