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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第39章 内見
「まずは…いろいろ確認しないとね…?それから…しっかり準備もしないと…。」

楽しそうに語る狩野にますます恐怖し、動けなくなる美月をよそに、狩野は美月のカバンを漁る。

「おっ…!あった、あった…。どれどれ…。柏木…美月ちゃんか…。いい名前だね…?」

カバンから財布を見つけ出し、その中の免許証から、美月の名前を知り、狩野が厭らしい目つきで美月を見てくる。

恐怖と嫌悪感から美月はそっぽを向く。狩野は気にせずに作業を続ける。狩野は美月の免許証を床に置き、それを自分の携帯で写真に収める。

カシャッと鳴り響くシャッター音。美月は慌てて音の方を向く。

「あ…あなた…何をして…?」

「ん〜?まだ秘密〜。まぁ…すぐわかるよ…。」

狩野は美月の問いに答えず、さらに保険証まで取り出し、それも写真に撮る。わざわざ美月に何をしているかを見せつけるようにして。

「美月ちゃんは…26歳か…。住所は…へぇ…?いいところ住んでるね…?」

どんどんバレていく自分の個人情報に顔が真っ青になる美月。狩野は美月のカバンを全部ひっくり返し、他に目ぼしいものがないとわかると、今度は自分のカバンを手に取る。

中からビデオカメラが出てくる。それに小さな三脚を取り付け、レンズを美月に向けた状態で床に置く。思わず顔を背ける美月だが、狩野は構わず、美月の全身が写るように角度を調整する。

「薄々、わかってきたと思うけど…。僕は君の名前も住所も…全部写真に撮った…。そして…今からここですることを…全部…このカメラで記録する…。それが…どういうことか…わかるよね…?」

「い…嫌ぁ…ぁあっ…。やめ…て…。そんな…こと…。」

邪悪と言っていいほどの笑みを浮かべる狩野に対し、美月は絶望に全身の血の気が引く。狩野が言っていることを完璧に理解してしまった。

「警察に訴える…?どうぞ、どうぞ…。でも…捕まる前に…美月のレイプされる様子を個人情報付きでネットに流してあげるから…。」

「そ…んな…こと…。し…ない…で…。お願い…だから…許して…。」

ポロポロ涙を流して訴える美月。狩野は立ち上がり、楽しそうに美月を見下ろす。

「くくっ…。泣いてる姿も可愛いな…。ほら…。今から美月を犯すって考えて…こんなだよ…?」

見下ろす狩野のズボンの前がパンパンに膨れている。

『このままじゃ…この人に…犯される…。』
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