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奸計〜罠に堕ちた女達〜
第41章 枕営業
ここに来る前に狩野と面接を取り計らってくれたマネージャーから、一つだけ釘を刺されたことがあった。

何か疑問に思う質問や命令が来るかもしれない。しかし、問い返しては駄目だと。イエスかノーか、出来るか出来ないか、きちんと答えないといけないと。何故?どうして?と聞けばチャンスをもらえなくなると。

里依紗は下着を付けるなと言われ、思わず「えっ?」と聞き返したくなったが、ぐっと堪えた。チラリと狩野を見れば満足そうな顔で里依紗を観察している。

『良かった…。とりあえず今のところは機嫌良さそう…。』

一安心しながら、メイド服を身に着けていく。その時、狩野から再び質問がくる。

「里依紗…。男性経験は何人だ…?」

直球で質問が来た。裸にさせられたり、こういう衣装を持って来させたり、マネージャーも明言しなかったが、狩野の目的は枕営業そのものだと、薄々は理解していた。

狩野に抱かれる代わりに良い仕事を回してもらう。芸能界に入ってからも、まことしやかに語られる噂。しかし、コンプライアンスが叫ばれる昨今。いずれも信憑性は薄かった。

ただ狩野の噂だけは違った。若く見た目も良い女性達が売れる時、必ず狩野の影があった。元名物プロデューサー、現芸能事務所の名物社長。そんな肩書の狩野には輝かしい経歴と真っ黒な闇が常に付き纏う。

『やっぱり…私も…抱かれるんだ…。』

覚悟はしてきたが、改めて直面すると、気持ちが揺らぎそうになる。しかし、里依紗は無理やりそれを抑え込む。自分の…、自分だけのために作られた歌を歌いたい。そのためには犠牲を払うことを決めたのだ。例えそれが1度きりの大切な経験を犠牲にしてもだ…。

数瞬の躊躇いの後に里依紗は真っ直ぐ狩野を見ながら答えた。

「男性経験は…ありません…。私は…処女です…。」

僅かに震えた声で処女を告白した里依紗に、狩野の目が少しだけ見開かれる。

「ほう…?処女か…?今まで彼氏はいなかったのか…?」

ほんの少し疑っている声色の狩野に対して、里依紗は正直に話す。犠牲を払うことを決めたからには、最大限に自分を売り込み、最大限の成果を得なければもったいないと割り切ったのだ。

「彼氏は…1人だけ…。高校生の時に1年くらい付き合いました…。でも…キスまでしかしてません…。裸も…初めて見せました…。アイドルとして頑張りたかったから…恋愛は…。」
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