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桜が咲く頃逢えたら
第9章 新しいカタチ
夏休み直前に、昼間の2コマが急な休講になった日が出来た。
お仕事中なのは判っていたけど、
亮平さんにLINEをしてみると、
「昼メシ、一緒に食おうか?」と直ぐに返信が来て、
「会社までおいで?」と続いた。
それで、タクシーに飛び乗って、
亮平さんの会社に飛んで行った。
大きくて立派なエントランスには、
守衛さんが立っている。
亮平さんの名刺を出して、
「宇田川部長様とお約束があるのですが?」と言うと、
私を上から下までジロリと見て、
内線を掛けてくれる。
「3階の会議室にどうぞ」と言われて、
エレベーターに乗って3階を押そうとすると、
小走りで人が来るのが見えて、慌てて開くボタンを押した。
「おはようございまーす」と軽やかに言う女性は、
驚くほどほっそりした身体に物凄く小さい顔をしていて、
キョトンとしてしまう。
もう、お昼なのに?
おはようございますなの?
と思いながら、
小さく会釈をした。
一緒に乗り込んで来た男性が、
私を見て、
「あれっ?」という顔をしたけど、
気にせず「何階ですか?」と声を掛けてみた。
「あっ、5階お願いします」と言われてボタンを押して、
3階についたので、
「失礼します」と軽く会釈をしてエレベーターを出た。
「えっと…会議室は…?」とキョロキョロしていると、
忙しそうな様子で、バタバタと人がドアから出て来て、
その中の1人に弾き飛ばされそうになるのを誰かに支えて貰う。
「瑞樹、危ないよ?
こっちだよ?」と、亮平さんが笑っていた。
「あー!
宇田川さん、新しいコ?
可愛いけど、まだ原石って感じだね?
女子高生?」と、
誰かが声を掛ける。
「違うよ。
俺の彼女」と亮平さんが言うと、
他の人たちが一斉に私のことを見るので、
驚いて亮平さんの後ろに隠れようとしてしまう。
凄く美人なお姉さんも居る。
「あっ!
週刊誌に出てた、
Aさんじゃない?
すんごく若いのにしっかりしてたって書いてあったよね?
顔、ボカシだったけど」
「ほら、お前ら、次の仕事だろ?
さっさと行けよ?」
「はいはい。
会議室でヤるなら、
鍵、締めてくださいよ」
と、ニヤニヤするヒトも居て、
亮平さんが持っていたファイルでコツンと頭を叩いていた。
その人たちを見送ってから、
会議室に入った。
お仕事中なのは判っていたけど、
亮平さんにLINEをしてみると、
「昼メシ、一緒に食おうか?」と直ぐに返信が来て、
「会社までおいで?」と続いた。
それで、タクシーに飛び乗って、
亮平さんの会社に飛んで行った。
大きくて立派なエントランスには、
守衛さんが立っている。
亮平さんの名刺を出して、
「宇田川部長様とお約束があるのですが?」と言うと、
私を上から下までジロリと見て、
内線を掛けてくれる。
「3階の会議室にどうぞ」と言われて、
エレベーターに乗って3階を押そうとすると、
小走りで人が来るのが見えて、慌てて開くボタンを押した。
「おはようございまーす」と軽やかに言う女性は、
驚くほどほっそりした身体に物凄く小さい顔をしていて、
キョトンとしてしまう。
もう、お昼なのに?
おはようございますなの?
と思いながら、
小さく会釈をした。
一緒に乗り込んで来た男性が、
私を見て、
「あれっ?」という顔をしたけど、
気にせず「何階ですか?」と声を掛けてみた。
「あっ、5階お願いします」と言われてボタンを押して、
3階についたので、
「失礼します」と軽く会釈をしてエレベーターを出た。
「えっと…会議室は…?」とキョロキョロしていると、
忙しそうな様子で、バタバタと人がドアから出て来て、
その中の1人に弾き飛ばされそうになるのを誰かに支えて貰う。
「瑞樹、危ないよ?
こっちだよ?」と、亮平さんが笑っていた。
「あー!
宇田川さん、新しいコ?
可愛いけど、まだ原石って感じだね?
女子高生?」と、
誰かが声を掛ける。
「違うよ。
俺の彼女」と亮平さんが言うと、
他の人たちが一斉に私のことを見るので、
驚いて亮平さんの後ろに隠れようとしてしまう。
凄く美人なお姉さんも居る。
「あっ!
週刊誌に出てた、
Aさんじゃない?
すんごく若いのにしっかりしてたって書いてあったよね?
顔、ボカシだったけど」
「ほら、お前ら、次の仕事だろ?
さっさと行けよ?」
「はいはい。
会議室でヤるなら、
鍵、締めてくださいよ」
と、ニヤニヤするヒトも居て、
亮平さんが持っていたファイルでコツンと頭を叩いていた。
その人たちを見送ってから、
会議室に入った。