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桜が咲く頃逢えたら
第10章 急転直下
8月も半ばになったけど、
生理は来なかった。
試験があったりしたからなのか、
本当に授かってるのか、
半々くらいだと思いながらも確かめるのは少し怖かった。


紘子さんが高橋くんと一緒に遊びに来てくれることもあった。

2人はとても親密になってるみたいで、
あんなに合コンに行っていた紘子さんは、
夜遊びもしなくなったと笑っていた。


ダブルデートで、ディズニーシーに行きたいとしきりに言っていたけど、
「もうちょっと涼しくなってからが良いな」と言うと、
「それもそうだね?」と言いながら、
「どうせ行くなら、
お泊まりで行きたいしね?」と、
2人で見つめあったりしてるので、
ちょっと恥ずかしくなってしまった。


「そういえば、僕、もうすぐ誕生日だよ?」と安西くんが言うので、
「じゃあ、4人でお誕生会しようよ?」と、
紘子さんが張り切り出した。


「8月の終わりってことは、
乙女座かな?
なんか、安西くんらしいよね?」と言って、
紘子さんは大笑いしていた。


初めて夏休みらしいことをして過ごした気がする。
浴衣を着て、4人で花火を観たりもしたし、
海にも水族館にも行った。

毎年恒例の軽井沢の別荘に行く時も、
「悠介くんも誘ったら?」とママが言うので、
声を掛けてみたら、
車に望遠鏡を積んで遊びに来てくれたりした。


少し離れた場所まで連れて行ってくれて、
流星群を観ながら、
コーヒーを淹れて貰ってのんびりして過ごした。

その時、
はっきりと身体の異変に気付いてしまった。


コーヒーの香りがどうしても辛くて、
飲めなかった。

そんなこと、それまでなかったけど、
最初はどうしてか判らなくて、
暗がりの中、
そっとコーヒーを捨ててしまった。


多分、安西くんは気づいてなかったと思った。



生理はまだ、来ていなかった。


ひょっとして、やっぱり…?


私は指輪にそっと触れながら、
亮平さんに連絡してみようと思った。

何よりも、
声が聴きたかった。
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