この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜が咲く頃逢えたら
第10章 急転直下
その後、3日ほど安西くんのお家に泊めて頂いた。

3日目の夜に、安西くんの前で、お母様から言われた。

「違ってたらごめんなさい。
ひょっとして、おめでたじゃないの?」


私は突然のことに固まってしまった。


「ほら、おばさんね、
3人産んでるから何となく判るの。
食べ物のセレクトとか、
少しお腹を庇うような仕草をするとか…。
悠ちゃんよね?
瑞樹ちゃんのご両親様には言ったの?」


「あの…違うんですっ!」と私が言おうとするのを安西くんは止めて、
「お母さん、ごめん。
子供出来て、流産しそうになって入院してたんだ。
まだ、瑞樹ちゃんのご両親には言ってない」

「まあ!
大変なこと!
大切なお嬢様なのに。
悠ちゃん、学生だし、
とてもお認め頂けないんじゃないかしら?
瑞樹ちゃん、ごめんなさいね?」と手を握り締めて言われて、
胸が痛くなってしまって、安西くんを見た。


安西くんも私の手を握り締めて微笑むと、
「瑞樹ちゃん、産みたいって言ってる。
僕もそうして欲しい。
だから…。
法律的に堕胎出来なくなる月齢まで、
内緒に出来ないかな?
その後にご両親に報告したいんだ。
僕、殴られても良いけど、
瑞樹ちゃんと赤ちゃんに何かあるのだけは…」と言いながら、
安西くんは泣いていて、
私も涙が止まらなくなっていた。


安西くんのお母様はニッコリ笑って、
「判ったわ?
協力する。
その代わり、くれぐれも無理をしないで、
身体に気をつけてあげてね?」と言ってくださった。


「予定日は?
そう。3月ね?
おばさんも育児を手伝えたら、
ひょっとしたら、大学、あんまり休まなくても続けられるかもね?
娘が欲しかったから、
瑞樹ちゃんがお嫁さんになってくれるのも嬉しいし、
子育て、久し振りで楽しみだわ?」と言われて、
申し訳なさで胸が痛くなってしまった。
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ