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桜が咲く頃逢えたら
第11章 暗闇の中へ
「それより、体調、整えて?
脚も少しずつ、動けるようになってきてるし。
あ、おやじと兄貴達には、
本当のこととか、言わないでね?
片思いし続けてる不甲斐ないヤツって思われちゃうから」と、
安西くんは髪を優しく撫でながら笑う。
「亮平さんは…
亡くなったの?
私、怖くて、
そんなこと、認めたくなくて、
それで…」
「うん。
本当に不思議なんだけど、
瑞樹ちゃんが昏睡状態で、
月(るな)ちゃんをどうするか、
僕や瑞樹ちゃんのご両親と話をして、
緊急手術をしたのとほぼ同じ時刻に…。
だから、きっと、
今頃天国で仲良くしてると思うよ」
亮平さんとりんくんと月(るな)ちゃんのことを夢で見たのは、
夢ではなかったのかもしれないと感じた。
「安西くん、もう一つ、
訊いても良い?
私たち、その…。
一緒に寝てるけど、
そういうこと、してるの?」
言いながら私は紅くなってしまう。
「してないよ?
だって、まだ、
瑞樹ちゃんの心の中には、
亮平さんが居るんでしょ?
そりゃ、一緒に居ると、
色々したくはなるけど、
一番弱ってる時につけこむようなことはしたくないし、
それに、瑞樹ちゃん、
脚が治らないと、出来ないでしょ?」と笑う。
「キスはしてるよ?
あ、軽いヤツだけだよ?
額とかほっぺとか…。
唇も、チュッてするだけ。
ヤだったら、しないようにするよ?」と言って、
額にキスをしてくれる。
「ありがとう。
こんな私のこと、
大切にしてくれて、ありがとう。
私、とても幸せだと思ってる。
でもね…。
お腹痛いから、もう横になりたい」と言うと、
慌てて抱き上げてベッドに運んでくれる。
「お願い。
腕枕して一緒に寝て欲しいの。
ダメ?」と言うと、
「ダメな訳ないよ。
なんなら、毎晩、そうやって寝たいもん。
瑞樹ちゃん、お休み」と笑ってくれる。
「悠介さん、おやすみなさい」と自分から頬にキスをすると、
安西くんは目を見開いて、
「えっ?
もう一回、言って?」と言った。
「悠介さん、ありがと…」
唇を塞がれると、
そっと舌先が私の唇の中に入ってきて、
舌が絡まりあった。
「瑞樹ちゃん、大好きだよ。
愛してる」と言いながら何度も何度もキスをしているうちに、
いつの間にか優しい気持ちで眠りについてしまった。
脚も少しずつ、動けるようになってきてるし。
あ、おやじと兄貴達には、
本当のこととか、言わないでね?
片思いし続けてる不甲斐ないヤツって思われちゃうから」と、
安西くんは髪を優しく撫でながら笑う。
「亮平さんは…
亡くなったの?
私、怖くて、
そんなこと、認めたくなくて、
それで…」
「うん。
本当に不思議なんだけど、
瑞樹ちゃんが昏睡状態で、
月(るな)ちゃんをどうするか、
僕や瑞樹ちゃんのご両親と話をして、
緊急手術をしたのとほぼ同じ時刻に…。
だから、きっと、
今頃天国で仲良くしてると思うよ」
亮平さんとりんくんと月(るな)ちゃんのことを夢で見たのは、
夢ではなかったのかもしれないと感じた。
「安西くん、もう一つ、
訊いても良い?
私たち、その…。
一緒に寝てるけど、
そういうこと、してるの?」
言いながら私は紅くなってしまう。
「してないよ?
だって、まだ、
瑞樹ちゃんの心の中には、
亮平さんが居るんでしょ?
そりゃ、一緒に居ると、
色々したくはなるけど、
一番弱ってる時につけこむようなことはしたくないし、
それに、瑞樹ちゃん、
脚が治らないと、出来ないでしょ?」と笑う。
「キスはしてるよ?
あ、軽いヤツだけだよ?
額とかほっぺとか…。
唇も、チュッてするだけ。
ヤだったら、しないようにするよ?」と言って、
額にキスをしてくれる。
「ありがとう。
こんな私のこと、
大切にしてくれて、ありがとう。
私、とても幸せだと思ってる。
でもね…。
お腹痛いから、もう横になりたい」と言うと、
慌てて抱き上げてベッドに運んでくれる。
「お願い。
腕枕して一緒に寝て欲しいの。
ダメ?」と言うと、
「ダメな訳ないよ。
なんなら、毎晩、そうやって寝たいもん。
瑞樹ちゃん、お休み」と笑ってくれる。
「悠介さん、おやすみなさい」と自分から頬にキスをすると、
安西くんは目を見開いて、
「えっ?
もう一回、言って?」と言った。
「悠介さん、ありがと…」
唇を塞がれると、
そっと舌先が私の唇の中に入ってきて、
舌が絡まりあった。
「瑞樹ちゃん、大好きだよ。
愛してる」と言いながら何度も何度もキスをしているうちに、
いつの間にか優しい気持ちで眠りについてしまった。