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桜が咲く頃逢えたら
第12章 安西くんと結ばれる
「新婚旅行…、行けなくてごめんなさい」
「だって、2人とも、5月に試験だからね?
全部終わったら、のんびり何処かに行こうね?」
「悠介さん…、えっと…。
私達、まだ、その…」
と言おうとして、
私は紅くなってしまう。
「えっ?
ああ…」と、
安西くんも紅くなる。
「結婚式でニヤけちゃいそうだから、
それが終わったら…。
でもって、瑞樹ちゃんも体調良くて、
気持ち的にも大丈夫だったら…」と言って、
ギュッと手を握って、とても優しい笑顔を見せてくれる。
「ひとつだけ、
お願いがあるの。
私…亮平さんとりんくんのお墓参りに行きたい」
「うん。
いつ行こうか?」
「りんくんの命日の3月20日に…」
「判った。
一緒に行こうね?」
「その日は、月(るな)ちゃんの予定日だったの」
「そうだね。
…きっと仲良くしてるよ」と言うと、
私をふんわりと抱き締めてくれて、
「そろそろ中に入ろうか?
寒くなってきたでしょ?」と立たせてくれる。
「もう、ちゃんと歩けるのよ?」と言うと、
「知ってる。
ただ、抱き締めたかっただけ」と笑うと、
額にキスしてくれた。
「だって、2人とも、5月に試験だからね?
全部終わったら、のんびり何処かに行こうね?」
「悠介さん…、えっと…。
私達、まだ、その…」
と言おうとして、
私は紅くなってしまう。
「えっ?
ああ…」と、
安西くんも紅くなる。
「結婚式でニヤけちゃいそうだから、
それが終わったら…。
でもって、瑞樹ちゃんも体調良くて、
気持ち的にも大丈夫だったら…」と言って、
ギュッと手を握って、とても優しい笑顔を見せてくれる。
「ひとつだけ、
お願いがあるの。
私…亮平さんとりんくんのお墓参りに行きたい」
「うん。
いつ行こうか?」
「りんくんの命日の3月20日に…」
「判った。
一緒に行こうね?」
「その日は、月(るな)ちゃんの予定日だったの」
「そうだね。
…きっと仲良くしてるよ」と言うと、
私をふんわりと抱き締めてくれて、
「そろそろ中に入ろうか?
寒くなってきたでしょ?」と立たせてくれる。
「もう、ちゃんと歩けるのよ?」と言うと、
「知ってる。
ただ、抱き締めたかっただけ」と笑うと、
額にキスしてくれた。