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桜が咲く頃逢えたら
第12章 安西くんと結ばれる
目が覚めると、ベッドに寝かされていた。
カーテンの外は暗くなっていた。
フラフラと立ち上がると、
ソファに安西くんがぼんやりした顔で座っていた。
「ん?
瑞樹ちゃん、大丈夫?」と立ち上がると、
私をソファにそっと座らせてくれる。
「安西くん、知ってたんでしょう?
病院に行く時点で、
亮平さんが亡くなっていたか、
或いはその後、亡くなってしまうこと。
それなのに、どうして、
私と月(るな)ちゃんを受け入れてくれようとしてたの?
自分の子供でもないし、
私、亮平さんと…」
「そんなの決まってるでしょ?
僕、瑞樹ちゃんのこと好きだったから。
瑞樹ちゃんの子供なら、
愛せると思ってたし」
「うちのパパとママも、
安西くんが私を妊娠させたって思ってたのよ?
きっと、本当は酷いこと、言われたのよね?」
「別に良いよ。
もう、仲直り出来たし。
亮平さんは、あの時点で余命宣告されてた。
瑞樹ちゃんは産みたいって言ってた。
だから、産まれてくる子供の父親は僕がなるって決めてた。
もう意識もなかった亮平さんとは相談も出来なかったけど、
あんなとこ、とても瑞樹ちゃんには見せれないと思った」
「私…何も知らなくて…。
本当は、薄ら、気付いていたのに、
信じたくなくて…。
悠介さんに甘えてばかりで、
酷いことしてた」
「酷いこと?
酷いことなんてされてないよ?
一緒に過ごせて嬉しいし。
こうやってハグ出来て、結婚も出来たでしょ?」という安西くんの唇に、
私はそっとキスをした。
「んっ…。
瑞樹ちゃん…?」
「ずっと見守ってくれてありがとう」と囁きながらキスをする。
「支えてくれてありがとう」
私はポロポロ涙を流していた。
「もっと甘えても良いの?
私、そんな資格、あるのかな?
本当に私がお嫁さんで良いの?」と言うと、
安西くんは私の頬を両手で包んで、
「資格も何も…。
僕はずっと瑞樹ちゃんを愛してた。
これからもだよ?
こうやって瑞樹ちゃんからキスしてくれるなんて、
なんか夢みたいだよ?」と言って、
私の瞳を覗き込むようにしながらゆっくりと舌を絡ませる。
「瑞樹ちゃんのキス、
気持ち良くておかしくなりそう。
我慢、出来るかな?」と言う安西くんに、
「もう我慢しないで?
私は悠介さんのものだから」と言いながら首に手を回して深いキスを強請った。
カーテンの外は暗くなっていた。
フラフラと立ち上がると、
ソファに安西くんがぼんやりした顔で座っていた。
「ん?
瑞樹ちゃん、大丈夫?」と立ち上がると、
私をソファにそっと座らせてくれる。
「安西くん、知ってたんでしょう?
病院に行く時点で、
亮平さんが亡くなっていたか、
或いはその後、亡くなってしまうこと。
それなのに、どうして、
私と月(るな)ちゃんを受け入れてくれようとしてたの?
自分の子供でもないし、
私、亮平さんと…」
「そんなの決まってるでしょ?
僕、瑞樹ちゃんのこと好きだったから。
瑞樹ちゃんの子供なら、
愛せると思ってたし」
「うちのパパとママも、
安西くんが私を妊娠させたって思ってたのよ?
きっと、本当は酷いこと、言われたのよね?」
「別に良いよ。
もう、仲直り出来たし。
亮平さんは、あの時点で余命宣告されてた。
瑞樹ちゃんは産みたいって言ってた。
だから、産まれてくる子供の父親は僕がなるって決めてた。
もう意識もなかった亮平さんとは相談も出来なかったけど、
あんなとこ、とても瑞樹ちゃんには見せれないと思った」
「私…何も知らなくて…。
本当は、薄ら、気付いていたのに、
信じたくなくて…。
悠介さんに甘えてばかりで、
酷いことしてた」
「酷いこと?
酷いことなんてされてないよ?
一緒に過ごせて嬉しいし。
こうやってハグ出来て、結婚も出来たでしょ?」という安西くんの唇に、
私はそっとキスをした。
「んっ…。
瑞樹ちゃん…?」
「ずっと見守ってくれてありがとう」と囁きながらキスをする。
「支えてくれてありがとう」
私はポロポロ涙を流していた。
「もっと甘えても良いの?
私、そんな資格、あるのかな?
本当に私がお嫁さんで良いの?」と言うと、
安西くんは私の頬を両手で包んで、
「資格も何も…。
僕はずっと瑞樹ちゃんを愛してた。
これからもだよ?
こうやって瑞樹ちゃんからキスしてくれるなんて、
なんか夢みたいだよ?」と言って、
私の瞳を覗き込むようにしながらゆっくりと舌を絡ませる。
「瑞樹ちゃんのキス、
気持ち良くておかしくなりそう。
我慢、出来るかな?」と言う安西くんに、
「もう我慢しないで?
私は悠介さんのものだから」と言いながら首に手を回して深いキスを強請った。