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桜が咲く頃逢えたら
第1章 なんで出逢ってしまったんだろう
そして、プライベートパーティーの夜。

「みーちゃん達は、お金、要らないよ。
会場が華やかになるからね?」とオーナーさんに言われていたので、
手土産を持って行こうと思った。


デパ地下よりはと考えて、
パパとママに連れて行って貰うことがあったフレンチのオーナーシェフにお願いして、
手土産のオードブルを用意した。


紘子さんは、いつものように胸元が大きく開いたワンピースにピンヒールを履いて、ラビット素材のファーコートを羽織ってる。
フルメイクをしてるから、とても同じ歳には見えない。


私にも「たまにはお化粧しようよ?」と、
鏡の前に座らされる。

入学式の時にママと一緒に百貨店のお化粧品売り場で買ったメイク道具は、
その時以来、全く使ってなくて、
普段用に選んだリップとアイブロウペンシルしか減ってなかった。

化粧水すら使ってなくて、
つける順番も判らないというと、
「頭が良いのに、
こういうことは覚えないのね?」とケラケラ笑いながら、
紘子さんがお化粧品売り場にお姉さんのように、
私の顔を作ってくれた。


私にしては少しだけ胸元が開いた紺色のワンピースを着て、
ヒール靴にシャネルの小降りのマトラッセを掛けて、
カシミアのコートを羽織って2人で出掛けた。



入り口でオーナーさんに手土産を渡すと、
とても喜んでくれた。

いつものようにカウンターに座って、
ノンアルコールカクテルを飲みながら店内を見回すと、
いつも以上に人が多い。


少しすると紘子さんが、
「ちょっとあっちに行ってくるね」とウィンクして、
丸テーブルで立ち飲みをしている3人組のオジサン達の処に行ってしまった。


私はぼんやりした顔で飲みながら、
カウンターに置かれたメニューを見ていた。


「今日はメイクしてるんだね?」と、バーテンダーさんに言われる。

「えっ?
よく判りますね」

「職業柄ね。
でも、お化粧してなくても可愛いから、
勿体ない感じもするよ?」と言われて、
少しドキドキしてしまう。


その時、携帯が鳴った。
7時45分にセットしたアラーム音。


「ちょっと家に帰ります。
後でまた、戻ります。
紘子さん、飲み過ぎないように、お願いしますね?」と言った。

紘子さんは楽しそうに話していて、
声を掛けれなかったから、
取り敢えず慌てて家に戻った。
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