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桜が咲く頃逢えたら
第4章 深まる関係
「…ずき…、大丈夫?
瑞樹?」という声で、少しずつ意識が戻る。

まだ、両脚の間には、
大きくて硬いモノがぎゅうぎゅうに挟まっている。


「まだ痛い?
辛かったら止めようか?」

「でも…亮平さん、まだ…。
満足してないでしょう?
して?」と言うと、

「瑞樹、可愛い。
俺、どうにかなりそう」と言ってキスをすると、
腰を上下にゆるゆると動かす。

私はキスに集中するように、
亮平さんの首に腕を回してしがみつくと、
亮平さんは貪るようにキスを返しながら更に腰を動かす。


「ヤバい。
出る…出るよ…」と言って慌てたように引き抜くと、
私のお腹と胸に白い液が飛び散った。


亮平さんは手を伸ばしてティッシュでそっと拭き取って、
照れ臭そうに笑った。




「なんか、凄く出た。
瑞樹、痛くない?」と言って、
優しくキスをしてくれる。

正直なことを言えば、
痛いし、
まだ何かが挟まっている感じがする。

亮平さんを見ると、
手の平で頬を包むようにして、
顔中にキスをする。


目尻の涙も、
ペロリと舐めて、髪を撫でてくれた。


「ちょっと見せて?」と言って、
両脚を広げて覗き込む。

恥ずかしくて脚を閉じようとすると、
「紅くなってないか、
確認させて?」と言って、
そっと優しく舐める。


「鉄っぽい、血の味がする」

「やだ。
ごめんなさい」

「いや。
俺、これ、忘れないよ。
瑞樹の初めて貰った味だから。
痛かっただろ?
でも、嬉しい」と言って、
もう一度、キスをされると、
確かに鉄のような味がした。


「腕枕させて?
朝まで寝ようね。
瑞樹、おやすみ」と額にキスをして、
リモコンで灯りを消した。


少しすると、
軽いイビキが聴こえてきた。

私は甘えるように亮平さんにしがみつくと、
亮平さんは無意識に私を引き寄せて、
キスをしてくれた。


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