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桜が咲く頃逢えたら
第5章 多忙だから放置だなんて大丈夫なの?
少し緊張しながら、ママから聞いた番号に電話をしてみると、
3回ほどのコールの後、
低めの声で、「はい。もしもし?」という声がした。

「あの…。ご無沙汰しております。
幼稚園でご一緒していた…」

「ああ。
瑞樹ちゃん?
久し振りだね?」と、
柔らかい口調で話し始めた。

思ったより話がしやすいかもと思いながら、
会話することが出来た。


「瑞樹ちゃん、引っ越しちゃったから、
本当に全然会えなかったよね?
他のヤツとは、時々、元町辺りで会ったりしたけど」

…そうだったんだ。
と心の中で思う。


「逗子だよね?
住所、ショートメールで送って?
明日で良ければ、打ち合わせしたいから、
家に行くよ。
ほら、箱入り娘だから、
横浜とかには出て来れないでしょ?」と、笑う。


それで、日曜日の午後に、
私の家に遊びに来てくれることになった。


ママに言うと、
「あら、それは嬉しいわね?
なにかお菓子でも焼こうかしら?
紘子ちゃんも来れれば良いのに。
連絡してみて?
もう1人の子も来れないかしら?」と笑った。


紘子さんは、
「無理。
それに、めんどい」と言った。


もう1人の高橋くんには、
安西くんから連絡して貰うことにした。
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