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桜が咲く頃逢えたら
第5章 多忙だから放置だなんて大丈夫なの?
2時過ぎに車でやって来た安西くんには、
幼稚園時代の面影は殆どなかった。


リビングに通して座って貰うと、
ママが懐かしそうな顔で、
「悠介くん?
小さい頃から大きかったけど、更に大きくなったのね?」と笑いながら紅茶を勧めた。


「瑞樹ちゃんは相変わらず、小さいままですね?」と言われて、
私はちょっと膨れる。

「そうやって膨れるトコも変わってないな」と笑われてしまう。


「LINE交換しておこうか?
高橋は旅行中だったけど、ヒロちゃんも加えて4人でグループ作る?」と言う。

あんまり使いこなせてない私は、
LINEの登録をして貰って、
グループに招待して貰った。

グループには、
『同窓会実行委員会』と書いてあった。


すぐに紘子さんと高橋くんも加わってくれたけど、
紘子さんは「任せるよ」とだけ返事があってから、
既読にもならなくて、
高橋くんも、
「帰国してからで良い?
時差で今日は無理」という返事があって、
同じく既読にはならなかった。


「これ、多分僕と瑞樹ちゃん2人でやらないと、
進まないヤツだな?」とのんびりして笑う安西くんの顔に、
少しだけ懐かしさを感じて私も笑った。


手帳を出して、メモを始めるのを見ながら、
綺麗な字を書くのね?と思った。


日程
時間帯
場所
お呼びする先生
私たち生徒への連絡方法


テキパキと考えながらメモをしていくのをぼんやり見ながら、
「お庭に咲いてた桜、
観たいな…」と呟いてしまった。

「えっ?」

「凄く綺麗で、花弁、拾って遊んだの。
でも…毛虫が出たこと、なかった?
お薬撒くから、近くに行ったらダメって、
ロープ張られたりしたのよね」

「そうだっけ?」

「あれ?
それって小学校に上がってからだったかな?」

「んー。
花とか、興味なかったからおぼえてないな。
小学校からは女子校だから、
学校変わったしね?」


ゴルフからパパも戻ってきた。

夕食でもと言われた安西くんは、
遠慮して「帰ります」と答えていた。


「私もそろそろ帰ろうかな?」と言うと、
「帰るって?」と訊かれた。

「私、都内で一人暮らししてるの。
正確には、紘子さんと二人暮らしだけど」

「だったら送っていこうか?
途中で幼稚園の所、回って行けるよ?」


パパも、「飲んで帰ってきたから送れないし、お願い出来るかな?」と言った。
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