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桜が咲く頃逢えたら
第5章 多忙だから放置だなんて大丈夫なの?
「はぁ。
また、明日は月曜か。
来週はプロモーション始まるから、
仕事が忙しくなるな。
出張もあるし」と言われて、
淋しくて涙が出てしまう。


「ん?
瑞樹、どうした?
淋しいの?
俺も淋しくて死にそうだよ」と言って、
ギュッと抱き締めてくれる。


「実家はどうだった?
タロウ、大丈夫だった?
会えない時は実家に居てくれた方が、
心配ないかも」と言うので、
思わず笑ってしまう。


「だってさ、
ヒロちゃんとかと外に飲みに行ってないかな?
他のオトコから、口説かれたりしてないかなって、
心配だもん」


「私、モテませんよ?
外も行かないし、
男の子とは…」と言いながら、
安西くんのことを思い浮かべてしまった。

「ん?
男の子って、今、誰かのこと、
思い浮かべた?」

「幼稚園の同窓会の件で、
実行委員会のメンバーになっちゃったんです。
幼稚園だけ、共学だから、
男子と打ち合わせとか、するかも」と言うと、

「うわ。
2人きりとかでは会わないよね?
キスマーク、つけとかないとな」と言うと、
首筋と胸、それに太腿の内側に花弁を散らせていく。


「私も、キスマーク、つけたい。
だって、亮平さん
モテるでしょ?」と言って、
胸にキスマークをつけようとしたけど、
なかなかつけられなくて笑われてしまう。


「もっと強く吸わないと。
こうやるんだよ?」と、
更に私の胸を強く吸うと、
また1枚、花弁が増えてしまう。


「どうやったら、
瑞樹のこと、独り占めに出来るのかな?
指輪とか、嵌める?」と言うので、

「何も要らない。
私のこと、信じて?
私も亮平さんのこと、信じてるから」とキスをした。


「そうだよな。
瑞樹は元妻みたいに浮気したり、
他のオトコとの間のコドモを押し付けたりする訳、
ないもんな」と寂しそうに笑った。


「そんな酷いこと…」と言いながら、
私は涙ぐんでいた。


「出張から戻ったら、
この話、聴いてもらうね?
今日は…もう寝ようか?」と言って、
優しく額にキスをして、
腕枕をしてくれた。




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