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桜が咲く頃逢えたら
第1章 なんで出逢ってしまったんだろう
「亮平にも、水出しておいて?
もう、ダメだろ。
このところ荒れてて、本当にごめんな」と、
丸テーブルの方を振り返ってバーテンダーさんに言う。
つられるように振り返ると、
紘子さんはすっかり長身の男性にしなだれかかってキスをしてるみたいで、
もう1人の男性はピクリとも動かない。
「グラスも落とすといけないから、
プラスティックのヤツでいいよ」と言う。
「もうちょいしたら、連れ帰るかな」と江川さんは呟くと、
「みーちゃんは学生さんかな?」と話し始める。
話し上手で聞き上手な感じで、
パパと話し方が似ているから、
そんなに緊張せずに話が出来た。
「ちょっと失礼」と言って、
テーブルに戻って、長身の男性と何か話をして戻ってくると、
「タクシー2台、呼んでくれる?」と言った。
「あの…私たちは近いので大丈夫です」と言うと、
スマートな素振りで会計をして、
「ちょっと手伝ってくれる?」とスタッフさんに言って外に出る。
1台目のタクシーに、
ジャンボさんと呼ばれていた男性と紘子さんが乗り込んでしまって車が出てしまって、少し驚いてしまう。
2台目のタクシーに、泥酔していたオジサンを押し込めて、
自分も乗り込んだ江川さんは、
私の手を引いて車に乗せようとする。
「えっ?
あの…?」と言うと、
「ヒロちゃんのこと、酔いが覚めたら送って欲しいから、
付き合って?
良いよね?」と言われて、
そのまま車に乗り込むと、
タクシーは滑るように走り出して、
10分ほどで洗練された雰囲気のマンションのエントランス前についた。
見ると、先に降りた紘子さんがジャンボさんに抱えられていて、
私も江川さんを手伝って泥酔している男性を抱えた。
暗証番号を慣れた手つきで江川さんが押すと、
静かに入り口のドアが開く。
大きなエレベーターで5階まで上がって、
廊下を奥まで進んで、
室内に入る。
シーンとした室内。
家具は少なくて、
スリッパもない。
奥まで進むとやたら広いリビングがあって、
大型のイタリア製らしいソファやテーブルがあって、
泥酔してる男性をソファに寝かせた。
その隣の和室には、あまり見たことのない大きめなコタツが置いてあった。
紘子さんはその和室に横にされていた。
私は江川さんの後について、
キッチンに入った。
もう、ダメだろ。
このところ荒れてて、本当にごめんな」と、
丸テーブルの方を振り返ってバーテンダーさんに言う。
つられるように振り返ると、
紘子さんはすっかり長身の男性にしなだれかかってキスをしてるみたいで、
もう1人の男性はピクリとも動かない。
「グラスも落とすといけないから、
プラスティックのヤツでいいよ」と言う。
「もうちょいしたら、連れ帰るかな」と江川さんは呟くと、
「みーちゃんは学生さんかな?」と話し始める。
話し上手で聞き上手な感じで、
パパと話し方が似ているから、
そんなに緊張せずに話が出来た。
「ちょっと失礼」と言って、
テーブルに戻って、長身の男性と何か話をして戻ってくると、
「タクシー2台、呼んでくれる?」と言った。
「あの…私たちは近いので大丈夫です」と言うと、
スマートな素振りで会計をして、
「ちょっと手伝ってくれる?」とスタッフさんに言って外に出る。
1台目のタクシーに、
ジャンボさんと呼ばれていた男性と紘子さんが乗り込んでしまって車が出てしまって、少し驚いてしまう。
2台目のタクシーに、泥酔していたオジサンを押し込めて、
自分も乗り込んだ江川さんは、
私の手を引いて車に乗せようとする。
「えっ?
あの…?」と言うと、
「ヒロちゃんのこと、酔いが覚めたら送って欲しいから、
付き合って?
良いよね?」と言われて、
そのまま車に乗り込むと、
タクシーは滑るように走り出して、
10分ほどで洗練された雰囲気のマンションのエントランス前についた。
見ると、先に降りた紘子さんがジャンボさんに抱えられていて、
私も江川さんを手伝って泥酔している男性を抱えた。
暗証番号を慣れた手つきで江川さんが押すと、
静かに入り口のドアが開く。
大きなエレベーターで5階まで上がって、
廊下を奥まで進んで、
室内に入る。
シーンとした室内。
家具は少なくて、
スリッパもない。
奥まで進むとやたら広いリビングがあって、
大型のイタリア製らしいソファやテーブルがあって、
泥酔してる男性をソファに寝かせた。
その隣の和室には、あまり見たことのない大きめなコタツが置いてあった。
紘子さんはその和室に横にされていた。
私は江川さんの後について、
キッチンに入った。