この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
桜が咲く頃逢えたら
第9章 新しいカタチ
約束の時間ぴったりに、安西くんがやって来た。

車に乗る前に、
亮平さんと何度も何度もキスをして、
泣きながら車に乗ると、
「泣きたいのはこっちだよ?」と、
珍しく安西くんが溜息をついた。

暫く沈黙したまま、車を走らせていた安西くんに、
「瑞樹ちゃん、そのまま帰るとヤバいよ?
凄く匂うもん」と言われる。

「えっ?」

「お線香の匂いが酷い。
多分、おばさん、気がつくよ?
どうする?
髪の毛とか、洗う?」

そう言うと、インターで降りて、
ラブホテルに入って行った。


「えっ?」

「お線香臭いままで帰れないでしょ?」と言って、
トランクからバッグを持つと、
私の腕を取るようにして、建物に入って行った。


「ふーん。
凄いな。
ここで良いか?」と呟いてボタンを押すと、
狭いエレベーターに乗って、
灯りがチカチカしているドアを開けて中に入った。


「はい。
これ使うと良いよ?」と小さいトラベル用のシャンプーセットを私の手に握らせる。

「いつも、これ使ってるでしょ?
って、僕、ストーカーみたいで気持ち悪いかな?
ほら、シャンプーの匂いが違ってても、
おばさん、判るだろうし…」と、
慌てて説明してくれる。


「ありがと」と言って、
私はバスルームに行ってシャンプーをさせて貰って、
亮平さんが味わってくれた私のナカもボディソープでそっと洗った。


取り敢えず、バスローブを着て、髪を乾かしてから、
お部屋の方に戻ると、
安西くんはソファで固まるように座っていた。


「服はリセッシュして、ちょっと乾かしてみるね。
私、もう、匂わない?」と訊くと、

「まだ、あいつの匂いがしてる」と言いながら、
私を抱き締めてキスをした。


「あいつとヤったよね?
そういう匂い、してたもん。
ヤキモチでおかしくなりそう。
そんなにあのオジサンが良いの?」と言ってる安西くんは、
少し泣きながらも、怖い顔をしていた。


「僕じゃダメなの?
瑞樹ちゃんの為なら、
何でもするよ?」と言って、
バスローブの紐を外して、
私の胸にキスをする。

「キスマーク…
あいつはどんな風に触るの?
優しく舐める?
それとも、痛いほど吸ったり噛んだりする?
瑞樹ちゃんは、どんなことされるのが気持ち良いの?」


私は静かに、
「安西くん、やめて?
そんなことしたら、もう会えなくなるよ?」と言った。
/155ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ