この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
桜が咲く頃逢えたら
第9章 新しいカタチ
ハッとした顔をして、安西くんは動きを止める。
私はバスローブの前をかき合わせるようにすると、
立ち上がってバスルームの方に行って、
服を着る。
ショーツは濡れていて、
黒いストッキングは切れてしまっているけど、
生脚で帰る訳にもいかない。
「安西くん、ごめんなさい。
私、亮平さんのことしか考えられないの。
お子様亡くして、絶望感に苛まれているなら、
私が子供、産んであげたいくらい好きなの。
安西くんは優しくて、
大好きよ?
でも、友達としてしか、考えられないの。
そんなの、嫌だよね?
だからもう…」
「嫌だ。
これからも、毎日、
瑞樹ちゃんのこと、迎えに行くよ?
少しでも一緒に居たいから。
言ったよね?
瑞樹ちゃんが他のオトコのこと、好きでも構わない。
自分の気持ちは変わらないよ。
ごめん。
今日はね、本当にヤキモチで心がどす黒くなった。
瑞樹ちゃんから、あいつの匂いがして、
気が狂いそうだった。
もう、しないよ?
瑞樹ちゃんが嫌がることとか、
困らせることはしないから。
頼むから一緒に居させて?」と、
大きい身体を折るようにして言った。
「でも…私の方が酷いことしてる。
安西くんを振り回して…。
とても狡い女だわ?」
「良いよ。
いくらでも振り回してくれて良いから、
僕と居られる時は、
ニコニコして、一緒に過ごして?」
「ありがとう。
私…してもらうばかりで、
安西くんに何も出来ないのに…」
「いっぱい、色々なこと、
して貰ってるよ?
瑞樹ちゃんと過ごせるだけで…」
そう言って、
そっと私を抱き締めると、
「じゃあ、帰ろうか?
遅くなるとおばさん達、心配するから」と笑った。
「初めて、ラブホテル、
来ちゃったね?
安西くんは?」
「オトコだからさ。
来たことくらい、あるよ?」
「わ。
そうなのね?」と言うと、
「他のオトコと入っちゃダメだよ?
さっきなんてさ。
なんならローブの紐で縛り付けて、
いくらでも好きに出来たんだよ?」
「やだ。
安西くんはそんなことしないでしょ?」
「いや、もうちょっとでヤってたよ。
ヤダって泣かれると、興奮する場合もあるからな」
ポカンとしてしまってから、笑ってしまう。
「ほら、とにかく、
オトコは危険だからね?」と言うと、
会計をしてから、私の手を引いて外に出た。
外はもう暗かった。
私はバスローブの前をかき合わせるようにすると、
立ち上がってバスルームの方に行って、
服を着る。
ショーツは濡れていて、
黒いストッキングは切れてしまっているけど、
生脚で帰る訳にもいかない。
「安西くん、ごめんなさい。
私、亮平さんのことしか考えられないの。
お子様亡くして、絶望感に苛まれているなら、
私が子供、産んであげたいくらい好きなの。
安西くんは優しくて、
大好きよ?
でも、友達としてしか、考えられないの。
そんなの、嫌だよね?
だからもう…」
「嫌だ。
これからも、毎日、
瑞樹ちゃんのこと、迎えに行くよ?
少しでも一緒に居たいから。
言ったよね?
瑞樹ちゃんが他のオトコのこと、好きでも構わない。
自分の気持ちは変わらないよ。
ごめん。
今日はね、本当にヤキモチで心がどす黒くなった。
瑞樹ちゃんから、あいつの匂いがして、
気が狂いそうだった。
もう、しないよ?
瑞樹ちゃんが嫌がることとか、
困らせることはしないから。
頼むから一緒に居させて?」と、
大きい身体を折るようにして言った。
「でも…私の方が酷いことしてる。
安西くんを振り回して…。
とても狡い女だわ?」
「良いよ。
いくらでも振り回してくれて良いから、
僕と居られる時は、
ニコニコして、一緒に過ごして?」
「ありがとう。
私…してもらうばかりで、
安西くんに何も出来ないのに…」
「いっぱい、色々なこと、
して貰ってるよ?
瑞樹ちゃんと過ごせるだけで…」
そう言って、
そっと私を抱き締めると、
「じゃあ、帰ろうか?
遅くなるとおばさん達、心配するから」と笑った。
「初めて、ラブホテル、
来ちゃったね?
安西くんは?」
「オトコだからさ。
来たことくらい、あるよ?」
「わ。
そうなのね?」と言うと、
「他のオトコと入っちゃダメだよ?
さっきなんてさ。
なんならローブの紐で縛り付けて、
いくらでも好きに出来たんだよ?」
「やだ。
安西くんはそんなことしないでしょ?」
「いや、もうちょっとでヤってたよ。
ヤダって泣かれると、興奮する場合もあるからな」
ポカンとしてしまってから、笑ってしまう。
「ほら、とにかく、
オトコは危険だからね?」と言うと、
会計をしてから、私の手を引いて外に出た。
外はもう暗かった。