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桜が咲く頃逢えたら
第9章 新しいカタチ
その後、安西くんは何事もなかったように過ごしてくれたのは、
とても有り難かった。

ママの安西くんへの信頼度はとても高かったし、
パパも安西くんと一緒に居ることについて、
特に何か言うこともなかった。


ゴールデンウィーク中の子供の日に、
幼稚園の同窓会を行った。

幼稚園の教室を借りて、
小さい椅子に座りながら楽しい時間を過ごしてから、
老舗のフレンチに移動して食事会をした。

PTAも参加だったので、
パパとママも来てくれていた。

安西くんのご両親も来ていて、
ご挨拶したりした。


「次は成人式の後に、集まろうね?」と言いながら、
解散した。


お酒も飲まずにいてくれた安西くんの車で送って貰って、
家の前で、
「はい、これ」と、
香りの良い薔薇の花を貰った。


「あのさ。
付き合ってるってことにしない?」
と、急に安西くんが言う。

「えっ?」

「そう言った方が、
親達も安心するから、
外出しやすいんじゃない?
それにさ、他の同級生たち、
瑞樹ちゃんのこと、狙ってたよ?
安心出来ないよ」

「やだ。
他の女子だって、
安西くん、カッコよくなってるって言ってたわよ?」

「他の女子なんて、どうでも良いよ。
あのオジサンのことだけでも、
心中穏やかじゃないのに、
他の男子がワラワラ来たら、
僕、死んじゃうよ」と笑う。


「でも、そんなカモフラージュみたいなことで、
お付き合いしてますなんて…。
安西くんにも申し訳ないし、
私もなんか、落ち着かないわ?」

「そっか。
そうだよね?
それに、いつまでも安西くんって呼んでたら、
付き合ってる感じもしないしね?」

「ごめんなさい」

「良いよ。
変なこと言ってごめん。
じぁあ、また明日ね?」と言って、
そっとハグしてくれる。


「同じシャンプーの匂いね?
おやすみなさい」と言って、
薔薇の花を手にすると、
安西くんは車から降りてドアを開けてくれた。


気配がしたのか、ママがドアを開けてくれて、
「あら!
早かったのね?
悠介くん、ありがとうね?」と言った。


「また明日ね?
おやすみなさい」と言って、
ママと2人で見送った。

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