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調教物語~ある男の性癖~
第9章 咲希の無毛地帯
就業時間となり
部長に残業を求められては困ると
総務部の連中は
我先にと席を立ち始めた。
「ほな、お先にぃ」
尻の痛みが和らいできたのか
肉付きのよいヒップを揺らしながら
加菜恵は颯爽と部屋を出てゆく。
その後ろ姿を男性社員が目で犯すかのように
じと~っとした眼差しで見送る。
「彼女、いい女だよなあ…」
咲希の隣の席で帰り支度をする大槻さんが
うっとりとした表情で加菜恵を見送る。
「やっぱり男性の目から見て
プロポーションって大事ですか?」
言葉をかけられた大槻は
独り言を聞かれたことに
驚いて咲希の顔を見た。
「あ…いや…
もちろんプロポーションは大事ですけど
僕的には金沢さんがタイプです」
どさくさ紛れに何を言ってるんだコイツ
咲希は軽蔑の眼差しを送りながら
「では、お先です」と席を立とうとした。
そこへ部長が急ぎ足でやってきた。
「金沢くん!すまんが残業をしてくれないか?」
残業をしろ!と言いたいところだろうが
パワハラになりかねないので
部長はやけに優しく咲希に頼んできた。
普段であれば「いいですよ」と
快諾するが、今夜だけは受けることが出来ない。
拒むと部長は「困った、困った」と頭を抱えた。
「金沢さんの代わりに僕が残ります」
大槻が代役を買ってでた。
「そう?悪いねえ」
じゃあ、宜しくねと部長は大槻の肩を
ポンポンと叩いた。
「すいません、ありがとうございます」
咲希は大槻に頭を下げた。
「いいんですよ
悪いなと思ってくれているんなら
今度、デートしてくださいね」
そうね、考えておくわと答えて
咲希は部屋を飛び出した。