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調教物語~ある男の性癖~
第32章 最終章

二人して参拝した神社は
ここ大阪では有名な神社なのか
すごい人混みで
武郎と愛弓は押し流されるようにして
境内に進んだ。


愛弓は賽銭箱に25円を投げ入れた。

「なぜ25円?」

「重々にご縁がありますようにって願掛けしたの」

そのご縁を今から結ぶために
武郎はタイミングを見計らっていた。

「人の熱気がすごいわ…
少し離れた場所に移動しましょうよ」

二人で深夜の街を歩いた。

ふと気づくと
静寂な公園に二人は脚を踏み入れていた。

ここでプロポーズするしかない!
武郎は愛弓の前に立って
立ち止まってもらえるように促した。

「なに?どうしたの?」

武郎のいつもと違う雰囲気に愛弓も身構えた。

「愛弓…ストレートに言うよ
俺と結婚し…」

てくれないかと言葉を続けるつもりが
「もちろんよ!」と愛弓は武郎に抱きついてきた。


帰宅後、二人の晴れやかな顔を見て
すべてがうまく行ったのねと悟り
薫はポロポロ涙をこぼした。

「お母さん…私、プロポーズされちゃった」

「で…?」

「もちろん受けたわ」

「そう…良かった…」

ポロポロと流していた涙は
成婚したのを知って号泣へと変わった。


後日、二人は裕美子の家を訪れた。

婚約の報告をすると
裕美子は二人を抱きしめて喜んだ。

「そうだ…預かりものをお返しするわ」

裕美子は武郎の預金通帳と印鑑を差し出した。

「いや、これは世話になった裕美子への
俺の気持ちだから…」

武郎は受けとるのを拒んだが

「こんな大金受け取れないわ
それにね、結婚って案外とお金がかかるのよ」

裕美子はそう言ってから
多分、出産もお金がかかるだろうけど
そう言って少し膨らんだお腹を大事そうに撫でた。




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