この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
調教物語~ある男の性癖~
第13章 つまみ食い
「強引に電車に乗り込ませてしまったけど
こっち方面でいいんですか?」
「私、ICカードだから何処へでも行けるわ
あなたの都合のいい駅で降りましょうよ」
緊縛教室で互いの全裸を見せ合った仲なので
急激に親密度が増していた。
まるで昔からの恋愛者同士のように
電車内では体を寄せ合った。
名前も知らない彼女は
咲希のようなお淑やかなタイプでもなく
加菜恵のように強引な女でもなかった。
そう、言うなれば
自由奔放な気ままなタイプかと思えた。
武郎は俄然、彼女に興味を覚えた。
「じゃあ、
このままラブホに連れ込んでもいいのかな?」
「おまかせしますわ
このモヤモヤ感を静めてくれるのであれば
何処へでもお供します」
ムラムラしてるとも
やりたくて仕方ないとも表現せず
彼女はモヤモヤしていると表現した。
緊縛教室では声を出せなかったけど
感情表現が豊かな彼女は
どんな乱れ方をするのか
武郎は試したくて仕方なかった。
やがて電車は
ラブホテルが建ち並んでいる事で有名な駅に停車した。
「降りましょうか」
武郎は彼女の肩を抱いてホームに降り立った。
なるべくなら
SMルーム完備のラブホテルがいいが
スマホで検索するのももどかしくて
一番最寄りのラブホテルに二人は入った。