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調教物語~ある男の性癖~
第15章 レイプ

両手首を固定されているものの
指は自由に動かすことが出来たので
咲希はスマホを操作して警察に通報した。

あまり騒ぎ立てたくないので
静かに来てくださいとお願いしたのに
二台のパトカーが夜の静寂を引き裂くように
サイレンをガンガン鳴らして到着した。

鑑識係などもやってきて
かなり本格的な捜査を
してくれようと言うのはありがたかったが、
「あなたも、不用意にドアを開けちゃいけませんよ」と、
まるで咲希が悪いかのように説教されるとは思わなかった。

その後「被害届を出しますか?」と尋ねられたので
「もちろんに決まってます!」と答えた。

「その前に…」と
女性警察官が咲希をパトカーに乗せて
産婦人科に連れていってくれた。

パトカーのサイレンで叩き起こされた住人数名が、
咲希がパトカーに乗せられて走り去るのを見つめていた。

なんだか悪いことをしたわけではないのに
連行されるみたいでイヤな気分にさせられた。

産婦人科では女性器を丁寧に洗浄してくれた。

「処置が早かったので
おそらく妊娠はしていないと思いますが…」
医者はそう言いながらも、
念のためにと事後処理のピルを処方してくれた。

会計は警察で面倒見てくれるのかと思いきや
しっかりと自腹で精算させられた。

「タダじゃないんなら洗浄など必要なかったのに」と咲希は憤慨した。
どう考えても、今夜は安全日だったのだから…

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