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調教物語~ある男の性癖~
第16章 蝶の女との再会

咲希がレイプ男と、
加菜恵が大槻と
それぞれの女が武郎以外の男に抱かれている頃、
武郎は営業仲間の寺嶋に付き合わされていた。
仕事もよくできるし、
気心も知れたパートナーだが
酒好きなのには閉口した。
なにせ一度呑み出すと
ベロンベロンになるまで飲み続けてしまうのだ。
今夜もすでに飲み屋を二軒も梯子していた。
「なあ、夜も更けてきたことだし
今夜はこの辺でお開きにしないか?」
それとなく、
もう付き合いきれないと突き離そうとしたが
「じゃあ、もう一軒!
もう一軒だけ付き合え!」と
肩を抱いて離してくれない。
「仕方ないなあ…
じゃあ、もう一軒だけだぞ」
こりゃあ二日酔いで
こいつは明日、仕事にならないな
そう思いながらも
二人は路地裏の寂しいスナックの扉を開けた。
「いらっしゃいませ~」
小太りのママらしき女が
威勢よく二人を出迎えた。
時間的にカラオケをガンガン歌いまくる客がいてもいいのに、
店内はガランとしていた。
『場所がわるいんだよ
路地裏で目立たないからだよ』
基本的にこういう店はボッタクリが多い。
「なあ、違う店に行こうや」
武郎は寺嶋の腕を取って引き返そうとした。
その時、カウンターの奥の暖簾を掻き分けて
「何名さまでしょうか?」と
一人のカウンターレディが顔を出した。
女の顔を見て、
武郎は思わず「あっ!」と声を出した。

