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第19章 バレた副業

ひと突きごとに

アッ…！

ウっ…！

くぅう～！…

と、喘ぎ声が漏れる。


それはSMクラブで演じる喘ぎ声ではなく
加菜恵自身の正真正銘の喘ぎだった。


そんなマシンガンのような突き上げも
10秒と持たない

すぐさま腰の動きがストップして
加菜恵の体の下で「はあ、はあ、はあ…」と
息も絶え絶えに汗びっしょりになる。

「無理せんといて…
うち、こうして挿してくれて
ジッとしてるだけでめちゃくちゃ幸せやねん」

上体を倒して善治の唇に吸い付く加菜恵…

それを抱き締め、
愛しそうに背中を撫でながら
若い女の肌を楽しむ部長。

ジッとしているだけでいい…

こんな感覚は初めての経験だった。

スローセックスという言葉は
おぼろげに知っていたけど
まさか激しくピストン運動しなくても
こんなに幸せな気分になれるなんて…

最初、加菜恵が上になって
好きなように動こうと思っていた考えを捨てた。

「激しいだけがセックスと違うんやね…」

超至近距離で見つめ合いながら
吸い込まれそうな男の瞳の綺麗さに
加菜恵はウットリとした。

このまま男が果てずに
永遠に時が停まればいいとさえ思えた。

しかし、動かずとも
おまんこの肉壁に包まれるだけで
男には終焉がやってくる。