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調教物語~ある男の性癖~
第20章 転勤

岩下さんは背後に手を回して
自分のヒップをツンツンするペニスに
指を這わしてきた。

「まあ!
あなたのモノってとんでもなく大きいのね」

「そうなんです
学生の頃はそうでもなかったんですが
社会人になってから
成長期が遅れてやってきたというか…
こんなにデカイのはお嫌いですか?」

世の中には短小のペニスを求める女がいるので
もし、彼女がそういう小さいのが好きなら
交渉決裂となる。

「好きよ…
大好きに決まってるじゃない」

指先で撫でていたのが
大きいのが好きと宣言したら
吹っ切れたのか
いきなりガッと握ってきた。

「痛ててて…
すいません、そこはデリケートなので
お手柔らかにお願いしますよ」

ペニスの根本を握ったものだから
ネイルの先が陰嚢に食い込んでいた。

「黙りなさい!
男なんでしょ?
少しぐらい痛くても我慢なさい!」

あれ?
この感覚…

もしかして岩下さんって
Sなんじゃないか?

うわっ!最悪だ!

SとSだなんて…

どう考えても、噛み合わないではないか!

いや、待てよ…

SとMは表裏一体と言うじゃないか

この女をMに手懐けるというのも悪くないな。
いや、よほど気合いをいれないと
こちらがMにされちまうこともあるわけだ。

キツネとタヌキの化かし合いじゃないけど
もし上手くMに化けさせたら
これ程の快感はないぞ。

二人の攻防戦が始まろうとしていた。


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