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調教物語~ある男の性癖~
第22章 シェアルーム
翌日、ホテルをそそくさとチェックアウトした。
ベッドをびしょ濡れにしたものだから
うかうかしていると
追徴金が発生してしまいそうだから
逃げ出すようにホテルを後にした。
「今頃、リネン係はおかんむりだろうね」
「ええ、私、
あんなに乱れてしまったの初めてよ」
岩下裕美子はタクシーの後部座席で
ドライバーに見えないように
武郎の股間を触ってきた。
『この女、完全に俺に惚れたな』
顔を見つめてやると
岩下女史は乙女のように頬を染めた。
二、三の物件を見て回れば
すぐに居住は見つかるかとおもっていたが
いずれも帯に短し襷に長しで
なかなか満足のゆく物件が見つからなかった。
「どうです?こうして二人で動き回っても
効率が悪いですから
別行動を取りませんか?」
「あら?そんなに私と一緒にいるのがイヤなの?」
岩下女史は武郎の太ももを軽くつねった。
「いててて…
いや、効率の良し悪しの話をしてるだけで…」
「効率が悪くてもいいの
あなたと一緒にいたいのよ」
ふう、まったく女ってやつは
むやみやたらと動き回るのが好きなんだから…
よしっ!
次の物件で手を打とう!
最初はどこでもいい
住めば都というし、不便なところがわかれば
早々に引き払えばいいんだし。
武郎の思惑も知らずに
二人は4件目の不動産仲介業者を訪ねた。