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調教物語~ある男の性癖~
第4章 総務の咲希さん

インターホンが鳴り響く…

でも、ベッドから起き出すのが辛かったので
武郎は居留守を決め込んだ。

にも関わらず、
何度も何度もインターホンが鳴る。

「すいません、手が離せないので
後日に来ていただけますか?」

武郎はベッドの中から
ドアに向かって叫んだ。

「よかった
椎名さん、おられるんですよね?
金沢です。同じ会社の総務の金沢です」

安堵の声がドアの向こうから反ってきた。

『総務?金沢?』

あ~!、あのメガネをかけた冴えない女か…

留守ではないことがバレた以上
このまま無視を決め込むわけにはいかない。

武郎はキンタマに刺激を与えないように
がに股でドアに向かうと鍵を開けた。

「鍵を開けましたから
どうぞお入りください」

そのように促すと
「失礼します」とか細い声がして
ドアを開けて金沢咲希が入ってきた。

訪問者は彼女ひとりだった。

おいおい、男の部屋を訪問するのに
女ひとりで来たのかよ…
無用心な奴だなと思いながらも
武郎は彼女を迎え入れた。

「お体のお具合はどうですか?」

体調不良とだけ告げていたので
彼女は風邪だろうと解釈していたようだ。

だが、武郎のがに股姿に気づくと
怪訝そうな顔をした。

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