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調教物語~ある男の性癖~
第4章 総務の咲希さん
「すいませんね…
股関節をやられちゃいまして…」
武郎は咄嗟に関節炎だと誤魔化した。
「まあ!そうでしたの…」
そうとも知らずに歩かせてしまってすいませんと
彼女は律儀に頭を下げた。
「何のご用でしょうか?」
用件を済ませて、さっさと帰ってほしかった。
「あ!そうそう。
実はですね、前々から伝えていた健康診断の
申し込み用紙なんですが…
明日、提出日なんですよ
椎名さん、二,三日お休みされると聞いたんで
申し込み用紙をいただきに伺いました」
「それはそれは律儀にすいませんねえ」
武郎は手渡された申し込み用紙に
ささっと署名捺印して彼女に手渡した。
それでは失礼しますと
彼女が部屋を出て行く瞬間、
グウ~っとかなり大きな腹の虫が鳴った。
「ははは…すいませんねえ…
股間が痛くてずっと寝ていたので
朝から何も食っていなくて…」
武郎は何気なくそう話すと
「まあ!それは大変ですわ!
私、何か作らせていただきますね」
いえ、結構ですと断ったのだが
彼女は「お邪魔します」と断りを入れて
そそくさとキッチンに入り込んだ。
「あら!冷蔵庫が空っぽ…
私、何か買ってきます
すぐに戻って来ますから
鍵は開けておいて下さいね」
そう言うと彼女はいそいそと外へ飛び出した。