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調教物語~ある男の性癖~
第23章 放し飼い
帰京した翌日、
武郎は久しぶりに咲希にLINEを入れた。
最後にやり取りをしてから
もう10日も音信不通になっていた。
『最近はつれないねえ』
すぐに既読がチェックされたが
なかなか返事が返ってこない。
ほう…既読スルーとは
いい根性をしてるじゃないか…
こりゃあ、かなり激しいお仕置きを
してあげないとな
どうする?
総務部に乗り込んでやろうか?
部署には加菜恵もいるだろうし
二人に今後の事を話すにはちょうどいいかもな
武郎は営業部の席を立って
総務部へ向かおうとした。
そのタイミングでスマホが震えた。
確認してみると
咲希からの返信であった。
『ごめんなさい…
返信が遅れてしまいました…』
ん?
それだけか?
申し訳ございませんと何故言ってこない?
しばらく相手をしてやってなかったから
M(マゾ)の気持ちが萎えてきたのか?
そこに腐れ縁の営業パートナーである寺嶋が
やけにニヤニヤしながら
武郎のデスクに近づいてきた。
「なんだい?朝からニヤニヤして気持ち悪いな」
「いや、お前とのパートナー関係も
もうすぐ終わりだしさ
今夜、飲みに行かないか?」
どの店に行くんだと尋ねたら
佐智子がホステスをしている例の店だと答えた。
佐智子か…
そうだな、久しぶりに遊んでやるか
武郎は「当然お前の奢りだよな?」と
念を押した。